突然、債務者になった朝

 この三連休中、手持ちの現金が乏しくなり、銀行も休みなので最寄りのコンビニのATMで10万円を引き出した。

 利用明細を見ると取引後残高がマイナス10万円。そんな筈が無いのに、深く考えず帰宅して暫く放置。

 その後、やはりおかしいと思い返し再度確認すると、何とローン口座から下した事になっている。自慢では無いが、私はかって住宅ローンがあった以外、借金というものをしたことが無い。

 先ずは誤った手続きを取り消さなければならない。何とか楽に済まそうと自宅のパソコンを立ち上げネットバンキングに接続、あれこれ眺めたがそれらしい項目は無い。

 結局またコンビニへ行き、銀行口座から現金を引き出し、ローン口座に返済するという極めて原始的な手続きにより事なきを得た。 

 この不手際を起こした原因は明らかである。キャッシュカードの向きを反対にして入れてしまったのだ。そもそもローンの借り入れをしない者に、このような機能が付いたカードは必要ない。

 例えばこれが銀行の窓口であったならば、決して起きない事案であろう。先ず私は銀行口座の支払票を使うし、百歩譲って間違えたとしても、窓口業務をしている行員が、不思議に思い疑問を投げかけてくるに違いない。

 確かに世の中便利になったが、思わぬ落とし穴があるものだ。ところで、これはボケの始まりではないのか?

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2018年宇宙の日

 スーパーへ買い物に行こうとして車のエンジンをかけると、カーナビが今日は宇宙の日だと教えてくれた。

 「ふーん、そうなんだ」と思い、調べると、1992年の9月12日、毛利衛さんがスペースシャトルで宇宙に飛び立ったことから、日本ではこの日を宇宙の日と定めたとの由。という訳でごく短い宇宙ネタを。 

 

 さて唐突ながら、アンドロメダ銀河(大星雲)が時速44万kmの猛スピードで、我が太陽系が属する天の川銀河(銀河系)に接近している事をご存知だろうか。

 いずれ銀河衝突する事も判っており、そうなれば地球だってただでは済まないだろう。最早、猛暑云々と言っている場合では無いのである。

 唯一つ救いがあるとすれば、アンドロメダと地球との距離は250万光年あり、衝突は40億年先の見込。尤もその頃には地球の磁気ダイナモが停止することにより、地表面が高温化、生物は死滅していると考えられている。(何で判るのだろう)

 まあ、そんな事考えながら、偶には星空を見上げてみては如何だろう。

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Manifest der Kommunistischen Partei 

 人には「思い込み」というものがあって、なかなか上書きが効かないものである。私の知人の最初の思い込みは未だ幼稚園に行く前、家にあった電蓄で聞いた「東京のバスガール」という歌の歌詞を間違って覚えた事だったという。

 その歌詞は、

    若い希望も恋もある

    ビルの街から山の手へ

    紺の制服身に着けて

    私は東京のバスガール

    発車オーライ

    明るく明るく走るのよ

というもので、勿論幼児の彼は意味など全く理解していなかったが、終わりの部分だけ覚えてしまってよく歌っていたそうだ。

 だが、何故か「明るく」を「赤来る」と、今であれば志位委員長が泣いて喜ぶような間違いを犯し、その度訂正を受けながらも、決して最期まで日和って転向することは無かったらしい。

 先日、テレビの「徹子の部屋」という長寿番組にこの歌の歌手「初代コロンビアローズ」が出演していたらしく、もしそれが本当ならば多分相当な高齢と思われるが、元気なのだろうか。 

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 おや、旗を間違えたようだ。何やら文章も画像も支離滅裂になってしまった。

尚、私はガスパールをバスガールと見間違い、長年に渡って筒井康隆の長編小説のタイトルを「朝のバスガール」と信じ込んでいた。

・・・と日記には書いておこう。

    今日、僕は偶然ミチコさんに会った。

    可哀そうに咳をしている。  

    風邪でのどを傷めたらしい。

    僕は龍角散トローチをあげて、

    親切にうちまで送っていった。

    うれしかった。

 

 これで止めたら完全に手抜きと言われそうなので、もう少し書く。

 遠い昔、私が髪の長い少女に恋焦がれていた頃、その子と雰囲気がよく似た村地弘美という美少女が、突然テレビのコマーシャルに現れた。

 彼女は雨の日、赤い傘をさし、何も言わずに軽く会釈して通り過ぎて行く。それを見送る「僕」は、冒頭のように一人妄想を膨らませ最後にこう叫ぶ。

   「と、日記には書いておこう」

 まるであの頃の私自身みたいに。

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かなりユニークな店

 昨日、久しぶりにとっておきのレストランへ行った。

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 青山にある、と言っても人生至る処にある青山とは違う南青山のかなユニークな店「カナユニ」だ。

 アラカルトで料理を選び、この二か月余り控えていたワインで頂く。店内には心地よいラテンを奏でる生演奏も流れる。

 至福の時間に多くの言葉はいらない。これだから生きているって素晴らしい。

 

 尚、この店については別のブログに詳しく書いたので、興味のある方はご参照願いたい。

kaze-no-katami.hatenablog.jp


Last night I had the strangest dream

 随分前、ここで夢について書いた事がある。その時、私は夢に興味があること、またその分析を試みたこと等を述べたが、今回は生データのみを記す。

 多分、本日未明、以下のような夢を見た。尚、実在する人物や組織が登場するが、内容について全く心当たりが無く、それらに対し一切の私情が無いことを断言する。

 

 私は山口県にある野球場でヤクルト対不明な球団の試合を見に来ていた。その試合はNHKのテレビ中継があり、小郷知子アナウンサーが実況を担当していた。

 試合が終わると私は彼女と会話を交わし、彼女がナイターの為、もう東京へは戻れず泊る所が無いと困っている事を知った。

 私は可哀そうになり、自分の車に彼女を乗せ福岡県にある父親の実家に連れて行き、布団を敷き浴衣を用意した。そこへ父親が現れ厳しく叱咤されていたが、彼女は全く気にせず、さっさと着替えて倒れこむように熟睡してしまった。

 私と父親との口論は収まらず、一晩中、日本橋の三井本館や三越の中をうろうろしていた。

 父親が「そんな試合が本当にあったのか」と聞くのでiPhoneで検索し、フジテレビで中継していたのを発見、父親に見せた。

 父親は、フジテレビはヤクザばかりで思想もおかしいと言い出し、私は多かれ少なかれ日本のマスコミにはヤクザもいれば思想もバイアスがかかっていると言い返した。

 その時、ツイッターを見ると私の名を騙った大勢が、小郷アナの裸の合成写真を次々アップし始め、何か対策をと考えていると、父親が歩き疲れたので何処かでビールを飲もうと言い出し、心当たりの幾つかの店に案内したがどれも気に入って貰えない。

 そういえば、小郷アナを送っていかねばならないのでビールを飲んでいる場合では無いと考え、今度は母親の実家に帰ってみると、彼女は服も化粧もきっちり済ませ私の車に金属製のバッグを積み込んでいた。

 彼女を福岡空港まで送らねばならないと思ったが、全く道が分からず困ってしまった。

 

 以上が虚構を排したおかしな夢である。

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村上春樹が見た風景

 さて、今回も思いっきり大それたタイトルだ。

 今年の猛暑、外出時には帽子の着用が欠かせない。このところ私はNとYを重ねたロゴタイプの野球帽をかぶることが多く、顔見知りの人達からはニューヨーク・ヤンキーズのファンかと尋ねられることもよくある。

 しかし、私はヤンキーズに対し特別な思い入れは無く、NYは単に自分の氏名の頭文字(イニシャル)のつもりなのだ。

 野球と言えば、何と言ってもヤクルト・スワローズと相場は決っているが(決っていない!)、昔の神宮球場は、ビジター球団の応援の方が多く一塁側指定内野席はガラ空き、ある程度時間が経てば、空いているバックネット裏に移動しても全く問題がない状況だった。

 それでも昭和53年、陰湿そうな広岡達朗監督のもと、遂にリーグ優勝、更には日本シリーズ優勝も果たす。

 私はこの年3Aから移籍してきたデイブ・ヒルトン内野手のファンで、シーズン中は何度も球場に足を運んだが、開幕戦はテレビで見ていた。

 一回裏、一番打者ヒルトンはピート・ローズのようなクラウチングフォームから左中間に二塁打を放ち、デビュー戦を華々しく飾る。

 随分後になって、私はこの光景を球場の外野席で見ていた男の事を知った。彼はこのヒットがきっかけで小説を書くことを思いたったと言う。

 そして、その作品はこう名付けられた・・・「風の歌を聴け

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