世の中

「ピーナッツ」70周年

最近の話題と言えばアメリカ大統領選挙を除き、何をおいてもアニメ映画「鬼滅の刃」に落ち着くだろう。老いも若きも、右も左も、青も赤も、猫も杓子も、馬も鹿も、挙って難解な名前をもつ登場人物達が繰り広げる世界に夢中になっているらしい。 それなのに私…

諡(おくりな)

今回は柄にもなく少々苦言を呈したい。と言っても大した話では無く常識的な事なので気軽に読んで頂きたい。 先日、特に当ても無く適当に「はてなブログ」を冷やかしていたところ、偶然にもあり得ない、あってはならないと思われる文言を目にしてしまった。誹…

つくつく法師の記憶

「夏の終わり」は何故か切なく物悲しい。何となくそんな気がする。それは眩しい日差しが少しずつ薄れてゆくせいなのか。それともやがて訪れる秋を無意識裏に受け止めた為なのか。否、ただ単に一人黄昏ているだけなのか。 ひと口に「夏の終わり」と言っても、…

ジャポニカ学習帳

このブログに投稿している通り、普段私が撮影している写真は草花の接写が多い。そのせいか知人からは「ジャポニカ学習帳」と揶揄される始末である。 この「ジャポニカ学習帳」とは、ショウワノート(株)が専ら子供向に1970年に販売を開始した歴史のある学…

土曜日の朝の風のかたみ

最近の土曜の朝は「川口グリーンセンター」へ行き、植物の写真を撮影する事がすっかり習慣になってしまった。個人的趣向で引き続き外食を自粛している現在、残された数少ない楽しみのひとつだ。 園内の混雑を避けるため開園時刻に合わせて家を出るが、丁度そ…

令和弐年八月拾五日

梅雨明けしたと思ったらいきなり連日の猛暑。とてもでは無いが身体がついて行かない。それでいて8月7日には「立秋」を迎え、暦の上では既に秋になっているのである。これはどう考えても納得しづらい。 それと言うのも、我が国は明治になると西洋と足並みを…

貼り忘れた写真(或いはカナユニ再訪)

これまでレストラン・カナユニについて全5回、約12,000文字、凡そ原稿用紙30枚相当を費やし私見を述べた。元原稿から削除した部分や添付写真を含めれば、安易な卒業論文程度の量にはなったと思う。しかし何時もの悪い癖で脇道に逸れ、余計な記述が散見され…

新生老舗レストランを南青山に訪た <その5>

そしてTはワインを一口飲み漸く「これ、味はいいんだけど、とにかく強烈」と理解不能な言葉を呟いた。早速私も残ったひと欠片を取り皿に乗せ、フォークで更に小さく分けて口に入れた。 これまで随分ブルーチーズを食べて来たつもりだったが、これは初めての…

新生老舗レストランを南青山に訪た <その4>

ところで私には気掛かりな点が一つあった。それはかって種々便宜を図ってくれた浅見氏の姿が見えない事だ。私は氏の風貌からてっきりかなりの高齢と思い込んでいて、二年前の閉店を期に引退したのではないかと考えていた。しかしTによれば浅見氏は我々とそ…

新生老舗レストランを南青山に訪た <その3>

「追伸 カナユニのオーナーの息子『マコトさん』が、南青山にカナユニをオープンしたそうです」 2018年3月初旬、そう伝えたのは暫く連絡を取っていなかったTからの近況報告メールだった。 私はそれまでも「カナユニ」のオフィシャルサイトを時折覗いて…

新生老舗レストランを南青山に訪た <その2>

さて、誰を誘って「カナユニ」へ行くか。灰色の脳細胞に真っ先に浮かんだのは大学の同級生二人の顔。我々三人は卒業後も連絡を取り合い、時折会う他に毎年1度、観光&グルメ旅行を実施。北は冬の北海道、南は夏の沖永良部島まで日本各地に足を運び、名所旧…

新生老舗レストランを南青山に訪た <その1>

此処は何処なのか。キャンドルが揺れているからピアノが鳴っているのだろう。だがそれは現実の音ではないようだ。スペインかポルトガルか…30年以前の昔だ。夢に憑かれたように歩いたフランスの何処かか。ピアノの調べが遠くなる…。そして何故か私は古びた階…

新生老舗レストランを南青山に訪た <序章>

今年はなかなか梅雨が明けない。それどころか先日の「令和二年七月豪雨」により甚大な被害を被った地域に、更なる追い打ちをかけるかのような大雨が尚も降り続いている。 懸案の「新型コロナ禍」も同様。全く収まる気配は見えず、長引く不自由な生活に気分も…

季節の花(文月)

今年もまた記録的な豪雨により各地に甚大な災害が発生、数多くの掛け替えのない命と財産を奪った。このようなニュースを見る度に、これだけ科学が進んだ現代、しかもその最先端を行く日本において、未だに自然災害を防ぎきれないという現実をもどかしく思う…

バンカーの思い出(或いは失われたパトス)

一年前、新橋烏森にある小さな飲み屋が、ひっそりとその歴史に幕を閉じた。 「バンカー」と言う名のその店は、元来、銀座のホステスだった女性が始めたもので、彼女が引退した後は息子の「マスター」がそれを継ぎ、一時期、若い女の子を雇った事もあったが、…

梅雨の晴れ間

暫く天気の悪い日が続いた。「梅雨だから仕方がない」と言ってしまえば身も蓋もないが、7月2日、この日は予報通り朝から「これはもう出掛けるしかない」ような快晴。取敢えず55~200mmのズームレンズを装着したミラーレス一眼だけを手に車に乗る。行き先は…

新型コロナで失くしたもの

美々卯 京橋店 『二度あることは三度ある』その言葉に従えば、前回、前々回で投稿した食レポとも店の紹介ともつかない料理写真張り付け記事を書けるのも、残すところあと一回。読者諸氏に於かれても、うんざりする事無く『仏の顔も四度』まで延長する心算で…

たまに行くならこんな店

「味を占める」= 一度経験した利益に味を覚えて、またそれを望む。(広辞苑 第六版) そうなのである。私は味を占めてしまったのである。七面倒くさい理論を捏ね繰り回したり、何の役にも立たない美辞麗句を並べ立てたり、如何にも尤もらしい人生訓を宣うた…

あの素晴らしい夜をもう一度

フェイスブックに登録している方ならご存知の事と思うが、メニューの中に「思い出」という機能がある。これは当該日と同じ月日に以前自分がシェアした写真や文章がある場合、それを表示し改めてシェアを可能とするものだ。 重要案件とは違い殆どは細かい日付…

季節の花(水無月2)

梅雨入り宣言から凡そ一週間余り。真夏を思わせる気温の中、流石にマスクを付けたまま炎天下を歩くのは、かなり危険である事を体感した。そして漸く昨夜から雨が降り続き、梅雨らしい肌寒い朝が訪れた。 新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言解除後も、食料…

季節の花(水無月1)

暫くの間ブログの事は忘れてリフレッシュしようと考えた。「主語と述語の関係は正しいか、漢字は間違っていないか、『てにをは』は妥当か」等々、日常生活をする上であまり重要ではない事柄を考える手間から逃れたかったのだ。 ところがどっこい、そうは問屋…

こんなのあり?

先だってひつじ (id:nyanteicafe)さんと二日間に渡り、サイモンとガーファンクルがソロになって以降の曲をYouTubeで紹介し合うというコラボレーションを行った。 実はその際私は、以前から気になっていた事を思い出してしまった。それは所謂「パクリ」=「盗…

一枚の写真

その昔、クレジットカードのCMに「出掛ける時は忘れずに」というキャッチコピーがあった。世界中で通用するという薄っぺらいプラスチック製の板切れさえ持てば、それだけで事足りると謳ったものだろうが、今やスマートフォンがそれに取って代わろうとしてい…

おうち時間で激レア体験「266秒 欧州の旅」

新型コロナウイルス禍の影響で温室効果ガスの排出量が大幅に減少し、大気汚染が改善されているらしい。まさか今回のパンデミックが地球の自浄作用ではあるまいが、グレた不登校の少女はこの現実を如何に受け止めているのだろうか。 そして私は、そのキレイに…

桜前線異常なし

唐土を発した疫病が如何に猛威を振るおうと、時は流れ季節は廻り来る。枝木に萌える鮮やかな新緑、頬にそよぐ柔和な風、窓辺に咲いた薫衣草の香り。移ろい行く景色の彩りを、君は今誰と見ているのだろう。 なんちゃって。柄にもない書き出しで始めてみたが、…

パン屋再々襲撃

たとえSTAY HOMEを守り大人しく家にいたとしても、時間が経てば腹は減る。そこで食事の話だが、私はめったに米の飯は食べない。別に嫌いな訳ではなく、例えばオカズが甘塩鮭、厚焼き玉子、辛子明太子、アオサ海苔の味噌汁、etc.という朝餉ならば勿論OKだ…

MUSIC IS MY LIFE

緊急事態宣言下の4月20日午前5時39分、緊急地震速報のあの恐怖を煽るような音が鳴った瞬間、私の脳裏に一瞬だけ「日本が終わる」という考えがよぎった。 勿論そんな事はあり得ないし、あって貰っては困る。否、困るなどというレベルの問題では無い。 …

#おうち時間(STAY HOME)

カナダのシンガーソングライター、ジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」( Both Side Now)の歌詞に ’’ So many things I would have done, but clouds got in my way '' (やりたい事がいっぱいあったのに雲が邪魔をした)という一節がある。 Judy Collins …

只今外出自粛中

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い緊急事態宣言が発出され、対象となった地方自治体の首長の発言は、言葉のニュアンスに若干の違いはあっても、要は兎に角、生活を維持する目的以外の外出は自粛して貰いたい、という事のようである。 勿論、当方に異論など…

今日のソメイヨシノ・観察日記

小学生の頃、夏休みの宿題で植物などの「観察日記」をつけた方もおられるのではないかと思う。私にもそんな記憶はあるが、一体何を観察したのか今ではすっかり失念してしまった。大方アサガオかヒマワリの種をまき、発芽から開花するまでを写生しメモを書い…