所感

とんぼのメガネ

読者諸氏の中には「とんぼ」を捕まえてやろうと、あの大きな眼に向かって指をクルクルと回した事がある人はいるだろうか。 子供の頃、誰に教わったのか覚えていないが、私や私の友達は「とんぼ」見つけると、こぞって人差し指をクルクルやったものだ。 『そ…

てふてふの想ひ出

蝉の声が次第に小さくなって来た今日この頃、今度は花から花へとさかんに飛び回る蝶の姿が目につく。 しかし、蝶と言えば何となく春の風物詩のような気がする。現に俳句の季語は間違いなく春である。唯、一年を通じてその姿を見られることから、それぞれ「夏…

八月拾五日(再掲)

2020年8月15日に投稿したものを再掲する。 梅雨明けしたと思ったらいきなり連日の猛暑。とてもでは無いが身体がついて行かない。それでいて8月7日には「立秋」を迎え、暦の上では既に秋になっているのである。これはどう考えても納得しづらい。 そ…

ブログ休止について

読者の皆様へ 前略 先日来お伝えしている通り、この度、一身上の都合によりこの「風のかたみの日記」の投稿を暫くの間、休止する事と致しました。 いつもお越し下さる読者の方々には誠に申し訳ありません。何卒、ご理解下さりますようお願い申し上げます。 …

アーカイブは7月5日まで

引き続きブログ休止中ですが、山田ひかる(id:myuhikaru)さんに代わって大切な「お知らせ」をお伝えします。 さて、去る6月5日「Cafe Duo Live vol.5 」とタイトルされた配信ライブをご覧になった方も多いと思う。 勿論これは、5回にも渡り法外な金額をボ…

early summer 2022

さも偉そうに休止宣言をしたばかりだと言うのに、その舌の根も乾かない内に1回だけ投稿する事にした。その前に先ず、 お寄せ頂いた皆様からの過分なる御厚情誠にありがたく、衷心より御礼申し上げます。 自分でもかなり目一杯になっていた為、これはもう休…

梅雨入り前(令和四年)

前回「梅酒」の記事を投稿した6月6日、奇しくもその日、昨年より8日早く関東地方の「梅雨入り」が発表された。 敢えて「奇しくも」と書いたのは、「梅酒」と「梅雨」、どちらにも「梅」という文字が入っているからだけで深い意味はないが、この場合の「梅…

あれは三年前

つい先日、スーパーへ行くと入口付近に特設コーナーが設けられ「梅酒」造りに必要な材料、容器等一式、全てが揃えられている。 『そうか、もうそんな時期か』 漠然と眺めていると、そう言えば我が家にも自分で漬けた梅酒があった事を思い出した。 ところで、…

私が好きな旋律(その?)

以前から漠然とこの企画を考えていたのだが、いかにも「手抜き」という印象が否めず、併せて「えーっ、何これ、こんなんが好きなの、タルくて詰まらん」と馬鹿にされるのも心外だ。それ故、長い間、日の目を見る事もなく「下書き」の中に埋もれていた。 今回…

もうすぐ六月

五月最後の週末、早朝から南寄りの風が街路樹の枝を激しく揺らし、時折雨脚が強まる。昼前に発令された大雨警報は午後には解除になったが、依然大気は不安定な状態が続き、夜半を過ぎても突然の雷雨に見舞われた。 明日はまた真夏のような日差しが戻って来る…

やっぱりスシがスキ ~江戸の三味~

さて、聡明なる読者諸氏に於かれては、「江戸の三味」という言葉に記憶があるのではないかと拝察するが如何だろうか。 これは江戸時代の江戸で発達した料理の内、特に「蕎麦」「鮨」「天麩羅」の三種類を指しており、この他に「鰻」を加えた「江戸の四大料理…

季節の花(令和四年五月)

五月雨、五月鯉、五月玉、五月躑躅、五月波、五月晴、五月富士・・・。すべて五月(さつき)を表す季語である。時節柄、概ねどれも爽やかな印象を受けるような気がしないでもない。 しかしその中で、「五月闇」という言葉がある事に気づいた。これは五月雨が…

路傍の花

降り続く五月雨。早い梅雨の訪れを告げるかのように、静かに街を洗う。 アスファルトを濡らす雨粒。まるで思い出が弾けるように、行き交う人の心に響く。 名も知らぬ道端の花。何処(いずこ)からともなく風に運ばれ、今、この地に咲く。 出来る事は唯、その…

ドライブ・マイ・カー

始めに断っておくが、これは先日アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した日本映画の感想でも、また、その作品の原作となった村上春樹の短編小説の書評でもない。そもそも映画は観ていないし、小説の方は読んだ記憶はあるものの、内容は全く覚えていない。 とこ…

風薫る

壁掛けの暦をめくれば風薫る五月。暖かな日差しが降り注ぎ、乾いた空気が心地よい。梅雨入り前のほんのひととき。一番好きな季節。そしてまた、私は一つ歳を取る。 公園のベンチに腰を掛け、目に染みる新緑に抱かれて、大きく息を吸う。しかし、明るい木漏れ…

このソバらしい世界 ~江戸の三味~

先週の「好きな公園」に続き、今週のお題は何の捻りも無く「好きな街」との事。ここで「ニューヨーク」とか「ロンドン」「パリ」と言ってみたら、さぞや恰好良いだろうと考えたが、如何せん何処も、たった一度行ったきりで、好き嫌いを判断する程の経験を持…

ソバにいてくれるだけでいい

前々回、天ぷら屋に行った記事を書いた際、「江戸の三味(鮨、蕎麦、天麩羅)」について少し触れた。今回はそれを更に掘り下げてみようと思い、その為には先ず改めて食べる必要があると考えた。 などと、いかにも尤もらしい動機付けを捻り出してみたものの、…

毎週土曜はワインの日(4)~江戸の三味~

このタイトルを付けた記事をシリーズ化する心算は毛頭無いが、相変わらず土曜日にはワインを飲んでいる。 しかし長引くコロナ禍のせいで、こうも「家飲み」が続くと、数少ないツマミのバリエーションも尽き、いささか飽き飽きして来た。 とは言っても、相変…

COME COME EVERYBODY

コロナ禍で暮らすうちに、めっきりテレビの視聴時間が増えた。「STAY HOME」が主たる要因である事に間違いはないが、読書や楽器演奏といった昔からの趣味が、次第に億劫になってきたような気もする。 思い返せばテレビは以前、ニュースやスポーツ中継の他は…

やっぱりあなたのソバがいい

前回、偉そうに「蔓延防止云々が解除されようが外食は控える」などと公言したところ、どうしても都心に出張らなければならない用事が出来た。しかも昼前にはフリーになる予定。これはもう「千載一遇のこのチャンスを逃す手はない」、そう考えた。 『苦節✖ヶ…

Save The Country

今から100年程前、凡そ4年間続いた第一次世界大戦に、終結をもたらした要因のひとつは「スペイン風邪」だと言われている。全人類の約1/3が罹患したこのインフルエンザに因って、徴兵可能な成人男性が大幅に減少したからである。 翻って現在、新型コロ…

毎週土曜はワインの日(3)

先日、スーパーへ行くと雛祭りが近いせいか、入口付近に「ひなあられ」等、関連商品が箱積みになっていた。見るとはなしに眺めれば、缶入りの「甘酒」と並んで、久しく目にしなかった「不二家ネクター」の缶もある。 『なるほど「桃の節句」だからな』そう納…

令和四年「富士山の日」

ニャンニャンニャンの語呂合わせ「猫の日」から一夜明け、今日2月23日は、言わずと知れた今上天皇が生まれた日、即ち国民の祝日「天皇誕生日」である。 勿論それが故、休日になっている訳だが、この他にも全国工場夜景都市協議会制定の「工場夜景の日」、…

令和四年二月の日記

今更ではあるが、考えてみるとブログのタイトルに「日記」と謳っておきながら、殆どそれらしい事は書いていないのである。 そも、元より毎日きちんと投稿する心算などサラサラ無く、思いつくまま、気の向くまま、勝手にダラダラと不定期更新を続けて来たに過…

取り敢えず鳥を撮る

カメラを首からぶら下げ、散歩するようになって彼是3年が過ぎた。主な被写体は「季節の花」で、これまで撮った枚数は数え切れないが、相変わらず撮影そのものは全く上達しない。 所持する機材もごく一般的な代物で、しかも取説を読まない主義が災いし、未だ…

瞳はダイヤモンド

カラオケで音を外す事はよくあるが、少なくとも「方向音痴」では無いと思っていた。かって車にナビが無かった時代も、初めて行くゴルフ場にロードマップだけを頼りに迷わず辿り着いていたのだ。 それでもいきなり「北北西(今年の恵方)に進路をとれ」と言わ…

ダイヤモンド・不愉快

きっかけはこの記事だった。 これによると本年1月24日以降、2月初旬まで、東京周辺からダイヤモンド富士が見られるという。しかもその条件は僅かにふたつ。先ず、富士山が西の方角にある事。そして晴れて雲が無い事。 この太陽と霊峰が織りなす絶景を、…

ウィ・スキー(WE SKI)

スキーについて書こうと思いつき、あれこれ考えていたら、以前にも同じ事を書いたような気がしてきた。 早速、調べてみると3年前の記事を発見。またしても手抜きではあるが、せっかくなので若干リライトし再掲することとした。 「白銀は招くよ」(2019…

忘1.17

今日1月17日午前5時46分、今年もまた私は、家の中からではあったが、南西の方角を向き、首を垂れ手を合わせた。 27年前、阪神淡路地方を襲った未曾有の大震災に於いて、個人的には親族や友人、知人を亡くす事は無かった。それでも長年続けて来たこの…

遠くで汽笛を聞きながら

最近、頓に昔の出来事を思い出す事が多くなった。しかも20年以上も前の記憶ばかりだ。 それはまるで、何度も観た映画を再生するように、優しく、懐かしく、愛おしく、切なく、ほろ苦く、そして少々うんざりする。 二十代の終わり頃、勤務先の先輩達とバン…