A Heart in New York(The 59th Street Bridge)

 約25年程前、私は初めてアメリカの土を踏んだ。これは観光や社用の出張では無く、当時通産省管轄のNEDOという機構の調査だった。

 約半月、温暖なフロリダ・タンパからー30℃の極寒ロードアイランド・フォールリバー迄、それこそ彷徨ったと言う表現が正しい。

 その中でニューヨークに立ち寄る機会があり、子供の頃からサイモン&ガーファンクルのフリークスであった私は、それを心待ちにしていた。

 JFK空港に到着すると、何と大型リムジンの出迎え、マンハッタン島に移動。私は憧れの59番街橋(クイーンズボロー橋)を渡りたくて、仕切り越しに運転手さんに訊ねたところ、今日は道が混んでいるのでそのルートには行かないとの返事。

 私は失望し腹いせに翌日の自由時間、楽器店へ行きオベーションのギターを買った。帰路、空調の関係で楽器を預けるのは躊躇われたが、往復JALのビジネスクラスだったので、機内持ち込みを許された。

 このような事ばかり書いていると、さぞ大名旅行と勘違いされそうだ。しかし帰国後レポート作成という激務が待っていた。

 その証拠に、国立研究開発法人科学技術振興機構(J-GROBAL)のHPの文献には、今でもその報告書が残っている。

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