香を焚く

 タイトルからすると随分高尚な話のようだが、決してそうでは無い。第一私は「香」

について何ら知識も無い。随分昔、偶に一人で銀座8丁目にある「ぎんざ神田川」とい

鰻屋へ昼食を食べに行っていた。入り口から階段を下ると、お香らしき何とも言えぬ

良い香りが漂う。気になったので店の人にその事を言うと、「臭いですか」との反応。

私は事情を話し、入手方法を訊ねたら販売店の名前と電話番号を教えてくれた。

 当時は未だネット通販は発達しておらず、勤務先から京都の販売店に電話、何だかや

る気が無さそうで無愛想な対応に困惑しながらも、着払いにて大量購入。届いたのは香

木などの本格的な物では無く、まるで「日本の夏」の蚊取線香を小型にしたような緑色

の渦巻き。

 早速、火をつけてみた。あの香りが家でも楽しめるようになり幸せな気分。ついでに

香炉なる物も欲しくなり、陶芸が趣味の姉に無理やり二つ創らせた。

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