・・・と日記には書いておこう。

    今日、僕は偶然ミチコさんに会った。

    可哀そうに咳をしている。  

    風邪でのどを傷めたらしい。

    僕は龍角散トローチをあげて、

    親切にうちまで送っていった。

    うれしかった。

 

 これで止めたら完全に手抜きと言われそうなので、もう少し書く。

1973年、私が髪の長い少女に恋焦がれていた頃、その子と瓜二つの村地弘美という美少女が、突然テレビのコマーシャルに現れた。

彼女は雨の日、赤い傘をさし、何も言わずに軽く会釈して通り過ぎて行く。それを見送る「僕」は、冒頭のように一人妄想を膨らませ最後にこう叫ぶ。

   「と、日記には書いておこう」

 まるであの頃の私自身みたいに。

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