Fender Rhodes の魅力

 久々に音楽ネタを。と書き出して、このブログの一貫性の無さに思わず苦笑いしてしまった。調べてみると、音楽について書いたものはそれ程多くはない、と言うか極めて少ないと言った方が正しい。まあ、この緩さが「風のかたみの日記」なので、改めてご承知願いたい。

 さて、かって私が音楽にのめり込んでいた頃、聴くだけでは飽き足らず自分でも演奏を始め、挙句にバンド活動にまで手を伸ばしてしまった。

 最初は中学二年の時、サイモン&ガーファンクルのコピー、高校ではクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングとオリジナル。大学の頃はオリジナル中心、社会人になってスクェアのコピーとオリジナル。その後はDTM

 楽器は生ギターからエレキギター、キーボード。ギターは自前だが、ピアノはスタジオや会場備え付けの物、電気ピアノはレンタル。

 ここ迄書いて漸く本ブログのタイトルであるフェンダー社のローズ( Rhodes )という電気ピアノが登場する。(尚、フェンダーストラトキャスターというエレキギターは、猫も杓子も私も使用している)

 ローズの歴史は意外と古く、1960年代には既に製造されていたが、元々はそれ以前、前線にいる兵士の慰問用に考案されたらしい。

 電気楽器ではあるものの、現在主流のデジタルでは無く完全なアナログ。簡単に言えばエレキギターのピアノ版。優しく弾けば柔らかく、強く叩くと少し歪んだ音になる。

 とにかく私はこの音色にぞっこん惚れてしまい、かと言って高額だし、重量もかなりある。購入したとしても家から持ち出すのは容易ではない。

 たまに人前で演奏する際、普通のピアノは会場にあっても、ローズはその日だけ楽器レンタル屋で借りて運ばなくてはならず、従ってぶっつけ本番、タッチも結構重くて弾き辛い。しかし、この音色の魔術か、少々下手でもそれらしく聞こえるから不思議である。

 その後、お馴染みDX7サンプラー等、デジタル機器が登場し、誰でも簡単にこのサウンドを手にする事が出来るようになった。

 当然私もその恩恵にあずかっているが、あの絶妙な歪やうねりは、やはり本物とは微妙に違う、と思う。

 ではどんな音か。口で言うよりは聞いて貰った方が早いので、以下のYouTubeを。多分、「ああ、あの音か」と感じるのでは?

 

      www.youtube.com

      

       www.youtube.com

  

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