まだまだ紅葉狩り

 今月6日、奥日光まで紅葉狩りに出掛けた。しかし樹々の色づきは今一つ。満たされない想いを抱いたままでは、精神衛生上良くないと考え、次なるターゲットを物色していた。

 15日をもって来春まで閉山する上高地や、伝承の巨人「ダイダラボッチ」が盛り土して出来たという榛名山等を候補に考えたが、遠すぎたり濃霧注意報が出たりして断念せざるを得なかった。

 そんな折ネットを眺めていると、埼玉県川口市安行にある「興禅寺」が隠れた名所だという紹介文と写真を見つけ、ここならそれ程遠くないし、なかなか良さそうなので、早速カメラを持って行くことに決めた。

 地図を見るとかなり判り辛い場所だが、まあナビが案内してくれるだろうと思って車を走らせた。すると近くまで来たところで突然ナビが「この先、道が狭くなります。十分気を付けて下さい」と言う。そんな言葉は初めて聞いたが、しかし警告通り、道は次第に狭く曲がりくねり、それでいて歩行者や車の往来は激しい。

 そうこうしているうちに目的地を通り過ぎてしまい、一周してまた戻って来ると今度は入口は確認出来るものの、車は入れず駐車場も見当たらない。しかもハザードランプを点け減速すると後続車まで止まってしまうので、一時停止も出来ない。

 仕方なく飛び込んだ物流会社の倉庫らしき所で道を尋ねた挙句、図々しくも車を置かせて貰い、漸くそこから歩いて興禅寺を目指した。

 あいにく寺の参道の紅葉はまだまだであったが、折角来たので奥まで進むと、住職と思われる和尚さんが掃除をしており、挨拶をすると境内や周囲の見どころ等を丁寧に教えてくれた。少し先には冬桜も咲いているらしい。

 尚、ここは室町時代に創建された由緒ある曹洞宗の寺で、大正時代に建てられた現在の本堂は耐震工事中であった。

  ところで、安行は兵庫県宝塚市山本地区、福岡県久留米市田主丸町と並んで日本三大植木産地と呼ばれ、古くから植木の盛んな地域だという。興禅寺のすぐ傍には「世界のもみじが揃う」が謳い文句のもみじ専門業者、「小林もみじ園」があって、園内を無料開放しているので、これに行かない手はない。残念な事に、ここの紅葉もまだ進んでいなかったが、もう少しすれば恐らく見事に染まる事だろう。

 という訳で、以下の写真は6枚目(お地蔵様が木に取り込まれている)までが興禅寺、後は小林もみじ園で撮影したもの。

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 どうやら今年は気温がなかなか下がらなかったせいもあって、紅葉は遅れ気味のようだ。という事はまだまだ楽しめる。そして私は、次は何処へ行こうかと思案中なのである。