只今外出自粛中

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い緊急事態宣言が発出され、対象となった地方自治体の首長の発言は、言葉のニュアンスに若干の違いはあっても、要は兎に角、生活を維持する目的以外の外出は自粛して貰いたい、という事のようである。

 勿論、当方に異論などあろう筈は無い。だが、たまたまこの時期に、入学入園式や冠婚葬祭等、一生に一度、或いは避けては通ることの出来ないイベントを迎えた当事者にとって、なんともやるせない状況になってしまったと思う。

 さてそんな中、結婚披露宴と言えば、かって若い頃「三つの袋」や「三つの坂」の話と「てんとう虫のサンバ」や「お嫁サンバ」の歌を散々聞かされた世代としては、それらは殆ど「則天去私」なる東洋的あきらめ感を抱かなければ堪える事が出来なかった行事だった。

 ところで元来、そのような場所で自己主張する気などサラサラの無い私だが、どうしても断れない時や相手という事があったりする。要は何か芸をしなければならないのである。

 記憶を辿ると姉の披露宴で、彼女が通った旧 府立第三高等女学校の同級生達が「花の街」を歌うのをギターで伴奏した事に始まる。


花の街

 この歌は小曲ながら佳作であると思う。しかし「輪になって 」という歌詞がどうしても「鰐になって 」としか聞こえない、という発言をどこかで聞いたような気がしてならない。

 やがて時代は進み披露宴の余興は長渕剛の「乾杯」一色に染まった。長渕は当初、吉田拓郎に憧れて、拓郎が浅田美代子と結婚したとみるや自分は石野真子と結婚し、拓郎が離婚すると自分も同じ事をしたという、ろくでもない男である。(長渕ファンの方がもしいたら何卒ご容赦を)

 そんな輩の歌をおめでたい席で歌う奴もどうかと思うが、私はピアノがある式場で求められれば財津和夫の「青春の影」を弾き語りするようにしていた。


青春の影 (720P)

 ところがある日、大学の同級生が結婚するにあたりオリジナル曲を作れとの厳命を受けた どうしたものかと考えたが断る理由もなく、一週間程真剣に検討した結果出来あがった曲がこれである。

 当時は未だパソコンはなくヤマハシーケンサーにデータを打ち込み、8chのMTRの落としてギターは自分で弾いている。そしてお恥ずかしい限りだが誰も歌ってくれないので私が歌唱した。(はっきり言って下手だ)


Words Can't Tell How Much I Love You(歌詞付き)

 尚、このYoutubeは二年程前にアップしたものである。だが決して手抜きをしようと思った訳では無いので悪しからず。

 ところで最近の披露宴は一体どのような状況になっているのだろうか。出来ればこの曲を広めて頂ければ、老後は憧れの印税生活を送れるのだが。      

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