たまに行くならこんな店

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 「味を占める」= 一度経験した利益に味を覚えて、またそれを望む。(広辞苑 第六版)

 そうなのである。私は味を占めてしまったのである。七面倒くさい理論を捏ね繰り回したり、何の役にも立たない美辞麗句を並べ立てたり、如何にも尤もらしい人生訓を宣うたり、人の神経を逆撫でするアジテーションを喚いたり・・・。別にそんな事をしなくても、美味しそうな料理の写真を何枚か張り付けるだけで、充分にブログは成り立つのである。

 いきなり年甲斐もなく、世を拗ねたような書き出しから始めてしまったが、実際のところ文章を書くのが大儀に思えて仕方が無い。勿論、何も書かなくても何ら問題がない事は充分承知。それでも数日間、投稿せずにいると次第に不安を感じる。これはもう明らかに「新型はてなウイルス」に感染した兆候だ。

 そこで考えたのは、またしても自分で作った訳でもない「料理写真の羅列」という安易な道の選択だ。有難い事に前回の日本料理「ざくろ」の記事は予想外の反響を賜り、ここは一つ、二匹目のドジョウを狙おうと考えたのである。

 だが前回はフェイスブックの「想い出」にかこつけて何とか正当化したが 今回は大義名分が立たない。

 そこで「世界で一番多くのはてなスターミシュラン・スターを持つシェフ」と呼ばれたジョエル・ロブションの名を冠する「ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブション」というフレンチレストラン(因みにここは二つ星)であれば興味を持って頂けるのではないか、との結論に至った。

 さて、そこで2019年某月某日

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  やって来たのはJR山手線「恵比寿駅」。ここから「恵比寿ガーデンプレイス」迄は動く歩道で繋がっており、そのガーデンプレイスの一番奥にある建物の中に、目指す店が入っている。

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  早速中へ、席と料理は予め予約済。

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 リボンが結ばれたナプキン、オサレだ。

  そしていよいよ宴の始まり。尚、以下にやたらと長く意味不明の言葉が並ぶ料理名を記すが、私自身は全く理解していないので悪しからず。

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茨城県産メロン ガスパチョ仕立て、リレ・ブランのジュレに注ぎ リコッタチーズのソルベを浮かべて

 

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カンパチのカルパッチョ シトロンキャビアとスパイスのコンディモン カラマンシーの香り

 

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半熟卵 コロナータ産ラルドをまとわせ、ピペラードのクーリと一緒に

 

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青森県産 平目 香ばしく焼き上げ、アーティチョークのバリグールとバジルのエッセンス

 

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フランス ロゼール産 仔羊背肉のロティ サラダパストラミとポムピュレと共に

 

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アナナス なめらかなココナッツのムースとシトロンヴェールを閉じ込めたグラニテを合わせて 

 飲み物は基本的に赤白ワインだが、試しに好きなビールを頼んでみた。 やはり注ぎ方も一流、見事だ。

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  如何だっただろうか。こうして振り返ると味は勿論の事、熟考された彩りも素晴らしいの一言に尽きる。そしてもう一つ特筆すべきは、知識と節度を兼ね備えた大勢の若いスタッフのサービスである。

 確かにガード下の若干衛生管理がヤバそうな焼き鳥屋で、如何わしい酒類を呷りながら大声で語らうのも、それはそれで楽しい。しかし偶には少しオシャレしてこんな店に行ってみるのもイイものである。

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