毎年この時期になると薄墨で書かれた定型文の葉書が届く。かってその文面の主語は「祖父が」か「祖母が」であり、やがてそれが「父」か「母」に変わって、ついには本人の名前が記される事となる。
しかしそれは避けては通れない自然の摂理。枯れ果てた一年草の花は、種は残しても再び咲く事は無い。 願わくはローラ・ニーロの歌のように、次の世代へと引き継がれて行かんことを。
And when I die, and when I'm gone. There'll be one child born. In this world to carry on.