さて、今回はいよいよ本稿の主役「Singer Song Writer」(以下SSWという) の登場である。
ところで私はPCソフト入手の際、媒体は出来るだけCD-ROMをにするようにしている。これは以前「Cubase」をダウンロードするのに朝までかかった苦い経験があるからで、また万一ファイルを保存したハードディスクがクラッシュしても元本があれば安心という側面もある。
閑話休題。ネットで注文した数日後、分厚い取扱説明書3冊と共に届いた「SSW Lite 9」のインストールがほぼ終了する頃、「今なら無償でLite 10にアップグレード出来ます」とのメッセージが表示された。
「まあ新しいに越した事は無いだろう」と思い YES をクリックすると、インストールしたばかりの「9」がアンインストールされ「10」をダウンロードし始めた。 「何のことは無い、結局ダウンロードか」
それでも無事終了し取敢えず立ち上げてアクティベーションを済ませた。「今回はすんなり音も出るし幸先良し」
早速、いつもは見ない「取説」を読みながら、最も手間がかからない「EZアレンジ」という機能を使って「自動伴奏作成」を開始した。
尚、曲は前回私が打ち込んだDemoと比較する為、以下のアルトサックスの主旋律を使う事とした。
旋律にコードを記入。用意するのはこれだけで後は全てSSWがやってくれる筈。先ずは「Jazz」を選びクリック。
瞬時に出来上がったのがコレ。
何かピンとこない。ドラムスはハイハットとシンバルばかり叩いているし、第一このセンスの無い裏メロは何なのだ。思い切ってフュージョンにしてみようと考え「16 beet」にセットした。
確かに16ビートには違いないし躍動感もあるが、どうもシックリこない。趣向を変えジャズから派生したと言われるジャマイカのスカ(Ska)にしてみると。
悪くはないがカリブの日差しはチト眩し過ぎる。もうこうなったら破れかぶれ、完全に違和感がありそうな「演歌音頭」を選んだ。
「おーっ、なかなかイイじゃないか。今年の盆踊りはこれで決まり!」などと冗談を言っている場合ではない。
他にも幾つか面白い編曲がありそうである。だが如何せん「EZアレンジ」には80通りを超えるパターンがあってとても全部は紹介しきれない。
ところで、お気づきの方も多いと思うが、何故かどれもベースの音が入っていない。最初からそのような仕様なのか、私が何処かで操作を誤ったのか判らない。
その辺りを細かく設定をしていけば、もう少しイイ感じになるかも知れない。唯、意外と手間のかかる打楽器のアレンジは結構使えるのではないかと思う。
以上、今回は一番簡単な使い方でSSWを検証してみた。さて、この企画、更にデータをブラッシュアップして次回に続けるか・・・。思案中である。