つづめ
夏は遠い季節
知らぬ間に広がった空を
雲がひと筋流れた
紅葉が目に沁みた
夢は途切れ
心の重さを感じた
誰からも言葉はなく
面影が浮かんで消えた
最後のつばくろが去り
枯葉が庭を埋めた
冷冷たる風が吹が吹き始めた
山は装いを変えた
冬支度の村に
人影は途絶えた
やがて眠りに閉ざされ
降りしきる雪だけが
絶えることなく聞こえた
静寂の中で
私は長い階を上がった
思い出の中で
人は訪れ 去った
泪の中で
呟きが繰り返された
私は手紙を書いた
音の無い横笛を聞いた
さようならと言った
あゝ 竹藪を流れる朝靄
長逝の響きの中を渡る
私は遠い旅に出る
(これは中学3年の時、学校の文集の為に書いた詩のようなもの。尚「つづめ」という言葉は何の意味も無い私の造語)
花 名:疑宝珠(ギボウシ)
学 名:Hosta tratt
英 名:Plantain lily
開花期:7月~8月
花言葉:落ち着き 鎮静 変わらない想い