季節の花(令和三年九月)

f:id:kaze_no_katami:20210902201615j:plain

 高校二年の夏休み、秋に行われる文化祭の打ち合わせの為、クラスの責任者だけ数名で学校に集まった。その中には私の意中の女生徒も入っていた。

 話が済んで下校する際、その旨、職員室に報告しに行くと、偶々日直で来ていた担任が、慰労として小遣いをポケットマネーから出してくれた。

 私達はそれで「かき氷」を食べに行き、残金は花火を買って、昼間にも拘らず校舎の影で花火遊びをした。(無分別な火遊びをした訳でも、校舎に火をつけた訳でもない)

 そんな他愛もない出来事が、いつしか心に残る素敵な夏の思い出に姿を変え、後に私は次のような言葉を綴って歌を作った。  

   日差しに歩く 後ろ姿が

   子供のように はしゃいでたね

   買ったばかりの 花火を振りながら

   夜までとても 待てないなんて

   あの時 言えば良かった

   君がとても 好きだって

   僕の心を 知ってるように

   君の瞳が 笑っていた

 あの日あの時、多分私は「青春」の真っ只中にいたのだろう。

 という事で、今回は駆け足で通り過ぎた遠い日の「青春」と、暑かった今年の「夏」の名残に哀愁を込めて。

(尚、いつもの通りカタカナの花名と( )内はロマンティックな花言葉

www.youtube.com

 

       f:id:kaze_no_katami:20210902184907j:plain