♪ そそら そら そら ウサギのダンス、タラッタ ラッタ ラッタ・・・
このままこの歌で終わらせてもいいのだが、それではお叱りを受けてしまいそうなので、早速本題へ。
さて、夜空で一番明るい天体「月」は、凡そ45億5千万年前、巨大隕石が地球に衝突(ディープインパクト)した際、飛び散った破片が固まって出来たと言われている。
従って「海」と呼ばれる表面の黒い部分は、当然地球と同じように大量の水が・・・無い。(日光が当たらない極地付近には氷が少しあるらしい)
そしてその海と白く輝く山岳部分とが織りなす模様を、日本ではウサギが餅をつく姿にたとえた。
これが中国ではひき蛙、ヨーロッパでは木に繋がれたロバ、ロシアでは老女の横顔となり、地域や人種、文化等によって、物の見方も随分変わるものだとつくづく思う。(諸説あり)
我が国のわらべ歌「十五夜お月様」を見て跳ねるウサギは、月にいるのか地上にいるのか定かでは無い。それはともかく、明日9月21日の十五夜は特別な十五夜である。
ご存知の通り、十五夜(満月)は平均29.5日周期で起きる天文現象だが、これは月が地球の周りを公転している為であり、天気に恵まれれば我々は一年に12回、満月を見る事が出来る。
では何故、明日が特別なのか。別にここ迄引っ張らなくても、最初から「中秋(旧暦八月十五日)の名月」と言えば済む話であった。(尚、「仲秋」は旧暦八月全体の事をいう)
我々は先祖の代から、この日に、様々な収穫の恵みを天に感謝する為、ススキと団子を用意し、東の地平線から昇ってくる月を愛でて宴を催して来た。
どうだろうか、今夜、晴れているようであれば、一千年前の貴人達に倣って、名月をツマミに一杯やっては。
尚、満月は光度が高過ぎて、天体望遠鏡での観測には不向きと言われているので、肉眼の方が良いかも知れない。
という事で今回は折角の機会なので、あまり写りがイイとは言えないが、これまで私が撮影した月の写真をスライドショーにしてみた。BGMはベートーヴェンかドビュッシーにするか、悩ましいところであった。是非、動画をご覧になって確認願いたい。
月に関する話は文字通り尽きないながら、今回はこの辺で筆を置くこととする。
・・・耳に鉢巻 ラッタ ラッタ ラッタ ラ ♪