Listen To The Band

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 NHKのニュースでも取り上げていたので。ご存じの方もおられる事と思うが、1965年から1970年まで活動した米国のアイドルバンド「ザ・モンキーズ」のメンバー、マイケル(マイク)・ネスミスが亡くなった。享年78歳。

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 一般的にモンキーズと言えば「デイドリーム・ビリーバー」と相場は決まっているものの、元々ビートルズに対抗すべくオーディションで集められた4人が、ドタバタ喜劇のテレビ番組に出演し売り出そうという企画で、開始当初、本人達の音楽性や演奏能力は殆ど無い等と、ケチョンパンに言われていた。

 しかしながら楽曲は一流のソングライター達が提供しており、充分に聴き応えのある作品ばかりであった、と思う。

 さて、マイク・ネスミスはモンキーズのギタリストとして紹介されている。先ずはどのような感じだったのか、ご覧頂たい。

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 ここでは結構センスの良いイントロを奏でている。尚、この歌の作者は「キャロル・キング

 マイクが弾いているギターはグレッチの12弦で、これは特注品らしい。CSNYのステーヴン・スティルスは「グレッチ最高の12弦ギターはマイク・ネスミスの為に作った物だ」と、いかにも羨ましそうに話している。

 ところでモンキーズでは殆どの曲をボーカルとタンバリンの「デイビー・ジョーンズ」とドラムスの「ミッキー・ドレンツ」が担当しており、マイクは一体どんな声だったのか。それが聴ける貴重な一曲がこれ。

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 ペダルスティールギターも入り何となく米国の演歌「カントリー」風なアレンジではないだろうか。マイクの音楽的趣向は多分カントリーなのだろう。この事がより顕著に判るのがモンキーズ解散後、マイクが結成したバンドの曲である。

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 尚、この歌はかなりヒットし、日本でも引っ切り無しにラジオでかかっていた記憶がある。

 という事で今は亡きマイク・ネスミスの軌跡についてサラッと駆け足で辿ってみた。折角なので最後に私が一番好きなモンキーズのナンバーを紹介したい。

 歌っているのはデイビー。そして2コーラス目を殆どリードボーカルの無いベースとキーボード担当、ピーター・トーク。二人共マイクより先に鬼籍に入っている。

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 独り残されたミッキー・ドレンツは、やはり寂しい思いをしているに違いない。

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