通りを埋める色づいた言の葉が、遠い季節の中に、一度は信じた夢や泪があったことを思い出させてくれるだろう。
人にとって出会いがいつもそうであるように、不確かな明日の手応えが、風のように街を渡って行った。
高校二年の頃、そんな雑文を書いていた。何か意味がありそうで、実際は単なる言葉の羅列に過ぎない。それから随分時が流れても、多分、未だに同じ事をしているのだろう。
黄昏行く師走の空を眺めながら、昔聞いた歌を口ずさんでみた。
♪ 届け 心 あの日の君へ 届け 心 今の君へ ♪ (「緑の街」小田和正)
今朝、初霜を踏みしめ独り歩く冬ざれた公園に、また去年と同じ花を見る。
カタカナは花名 ( ) 内は花言葉