年年歳歳花相似たり

f:id:kaze_no_katami:20211230123417j:plain

 家の掃除はほぼ終わり、年賀状も投函した。おせち料理は31日に届く事になっているし、スーパー等は元日を除き営業するので、食料品を大量に買い込む必要もない。取り敢えず正月準備は万端である。

 この一年、「はてなブログ」に限って言えば、投稿数は過去最低の70。読者登録数は新たに116を加え454名。アフィリエイト等には興味が無いので収入はゼロである。お付き合い下さったブロガー各位に、この場を借りて心から感謝申し上げる。

 そして忘れられない出来事。今も尚、実際には聞いた事のない「さびぃーね」と言う 「おりょーさん♪」 の声が聞こえるような気がする。

 幸いな事に、今のところ私は癌ではないらしい。しかし二人に一人がこの病になる時代である。いつ何時罹患しても何の不思議もない。

 仮に癌と無縁であっても、年齢と共に身体が錆びついてゆくのは止められない。いくら表面を磨いても根元は既に腐っているかも知れない。それでも何故か、感受性だけは10代のあの「硝子の心臓」のままでいたいと思う。

 若い頃はそんな風に考えた事はなかった。些細な出来事に心を痛め、何気ない一言に深く傷つく。いつまでもくよくよ思い悩み、とうの昔に忘れ去られた「何か」を探し求めている。あたかもそこに「真実」があるかのように。

 「花は毎年同じように咲くが、それを見る人は変わっている」。中国の詩人はそう詠んだという。

 現実に戻れば、確かに最近、頓に声が出なくなった。元来「歌」は下手だが、それでもバンドをやっていた頃は3度上のハモ要員だった。思い立ってこの一年、車を運転している時、CDに合わせて大声で歌うようにしてみたが、未だにCDの音域は出ない。小田和正のCDをかけていたのだ。

 かってはドラムス、ベース、キーボード、ギターと、ワンマンバンドを自負しており、難しい事は出来ないがコードさえあれば、それなりに演奏していた。

 ところがキーボードはDX-7のペコペコタッチに慣れてしまい、本物のピアノが弾けなくなった、かれこれ?十年の演奏歴を誇るギターは、名器マーティン艦隊が埃を被って泣いている。

 さて、来年は先ずは弦を張り替える事から始めてみようと思う。

 年年歳歳花相似 歳歳年年人不同

      f:id:kaze_no_katami:20211229223113j:plain