さて、聡明なる読者諸氏に於かれては、「江戸の三味」という言葉に記憶があるのではないかと拝察するが如何だろうか。
これは江戸時代の江戸で発達した料理の内、特に「蕎麦」「鮨」「天麩羅」の三種類を指しており、この他に「鰻」を加えた「江戸の四大料理」という言い方もあるようだ。
私は基本的に食べ物の好き嫌いは無いものの、上に挙げた「三味」は特に好物なので、これまでも何度かこのブログで取り上げて来た。
最近「天麩羅」と「蕎麦」の店に出掛けた事もあり、残るはただ「鮨」のみ。相変わらずコロナ感染リスクが気になる中、別に望まれた訳でもないのに、妙な使命感に囚われて遂に決心した。
行き先は約2年間不義理をしていた元馴染みの店「川口鮨 さいとう」。念の為、予約の電話を入れたところ、しっかり覚えていてくれた。
という事で早速行ってみよう。
(PCはクリックで写真拡大)
【先ずは生ビール】
【先付けは「白バイガイ(山口)」、「バフンウニ(北海道)」、「シラウオ(北海道)」】
【この日の飲み物は甲州の白ワイン】
【ツマミはお勧めの「シロイカ」と「カワハギ」濃厚な肝醤油がグー!】
【ここで突然ワサビの話。これは「真妻(マヅマ)」という種類で、大きい方が7年物、隣は5年。年数が多い程、香りや旨味が増すとの事】
さて、ここからがいよいよ本題。この日はいわゆる江戸前、かって東京湾で獲れた魚介類を頂く事で、「江戸の三味」を締め括ろうという趣向である。
【江戸前と言えばこれ「コハダ」】
実は続いて東京湾産の「クルマエビ」と「アオヤギ」が出されたのだが、帰宅後、何と写っていなかった事が判明。仕方がないのでめげずに続ける。
【三重県から届いた「カツオ」。店の主曰く今年はカツオの当たり年との事。因みにこれは遠洋漁業ではなく、その日釣れた分だけを持ち帰る「日戻り」というらしい】
【これも江戸前の定番「アナゴ」】
【最後は「漬けマグロ」これは何故がワサビではなく柚子胡椒で】
どうだろう。あなたも鮨を食べたくなってきたのではないかな?