early summer 2022

 さも偉そうに休止宣言をしたばかりだと言うのに、その舌の根も乾かない内に1回だけ投稿する事にした。その前に先ず、

お寄せ頂いた皆様からの過分なる御厚情誠にありがたく、衷心より御礼申し上げます。

 自分でもかなり目一杯になっていた為、これはもう休むしかないと「お知らせ」を投稿して数日が過ぎてみると、未投稿の幾つかの下書きの中で、「アップしてくれ」とすがるように訴えているものを見つけ、これを取り敢えずの「打ち止め」にしようと気が変わった。と言うのも、私にとっては割と大きなニュースが入って来たからだ。

 ご存じの方も多い事と思うが、小田和正氏が8年振りにアルバムをリリースした。私はすっかり忘れていたのだが、事前予約をしていたので発売当日、我が家にCDが届いた。何やら正方形の下敷きのような物が付いており、これさえなければ。包装はもっとシンプルになるのにと思ったのは私だけだろうか。

 何か新聞記事でも無いかと探してみるとオリコンの記事を発見。

 揺るぎない云々とは褒め過ぎの感もあるが、実際、最近の小田氏に対し、批判的な意見は全く目にする事がない。

 同じくらい長くやっている人は他にも大勢いるし、大ヒット曲を持った人も沢山いる。それでも何故か「小田和正」というブランドは一線を画しているように思える。

 尤も学生時代、二人のオフコースによる中野サンプラザでの「秋行く街で」以来、ずっと彼等の音楽を聴き、自分でも曲を書いたりしてきた所謂「隠れオフコース・フリーク」の私は、それぞれがソロになって以降もコンサートへ通い、CDを購入し、気に入った曲を演奏したり・・・。そんな生活を続けて来た私が、今更、批判的な事を言える筈もない。

 今回もあまり期待せずヘッドフォンをかけて耳に神経を集中した。

1曲目「風を待って」:途中いきなり英語で「It’s gonna be alright」と歌っている。念の為、歌詞カードで確認すると「It is going to be alright」とある。何故、わざわざ書き直しているのだろう。

 さらっと聞き終えての個人的感想。私の友人は「殆どがタイアップ曲だ」と言っていたが、その言葉を借りるならば、言い方は悪いが「1曲で二度美味しい」という事か。

 

5曲目「so far so good」:イントロから「YES・NO」「ラブストーリーは突然に」に通じる流れを感じる。そもそも「ラブストーリー」はドラマ化するにあたって原作者の柴門ふみ氏から「YES-NO」のような曲に、とのリクエストがあったものだ。今回はどうだろうか。

8曲目「この日のこと」:恐らくコンサート会場に詰め掛けたオーディエンスに向けての歌という位置づけなのだろうが、この歌詞を聴くとどうしても私はかっての盟友、鈴木康博氏の事を想ってしまう。

 ♪ 同じ時を生きていた 別々の場所で

    聞かせて君の歌を その声で あの歌を ♪

 人は皆、例えばサイモンとガーファンクルが再結成するとかいった収まりのいい話が好きだし、それを歓迎する。私の中ではやはり、あのお通夜のような会場で二人きりで歌っていたオフコースを思い浮かべてしまうのだ。

 

 ところで、何かを創作する際、いくつものバリエーションがある事を「引き出しを沢山持っている」という表現をとる時がある。小田氏の場合、メロ1、メロ2、サビ、展開系等、それぞれに幾つかのひな型があり、それらを組み合わせる事によって1曲が構成されているという印象が強い。

 試しに別の曲のメロとサビを合わせても、何の違和感もないのはこの為だろうと私は睨んでいるが、私がそれをすると盗作になりかねないので躊躇しているところである。

 尤も、小田氏の最大の武器は「あの声」であり、「あの声」で歌いさえすれば、少々詰まらない曲も大抵は名曲に聞こえてくるのだが。

 何れにしても小田氏より随分若いにも拘らず、こちらは絶不調になってしまった。しかし私は全く諦めてはいないし、これからXX48等を蹴散らかしてオリコン1位を目指す位の気持ちはある(気持ちだけ)

 さて、ではまたお会い出来る日が来るまで、それまで今度こそは本ブログを休止致します。「へば!」