夢で逢いましょう

 予てから私は「夢」に関し並々ならぬ興味を持っている。時空を超越し矛盾だらけの物語が展開するのに対して、見ている本人は全く違和感を抱かない。

 私はその意味の解釈を試みる為に、古今東西、有名無名を問わず関係書籍を貪欲に読み漁り、枕元には筆記用具を置いて目覚めると直ぐ、未だ記憶に確かな「夢」の内容を書き留めた。

 そうやって学生時代、数年を過ごした結果、ある程度の分析は可能となった。私の推薦図書は、何にでもリビドーが性的欲求に根ざした根本衝動と仮定するフロイトでは無く、ここでも矢張りエーリッヒ・フロムである。

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