君去らず(神話の裏側2)

 引き続きヤマトタケル日本武尊)の話である。大和朝廷の命を受け東国平定に赴い

ヤマトタケルは、前回述べた国造を滅ぼした後、三浦半島の東岸から対岸の上総へ船

で渡ろうとした。そして穏やかな海の中程まで来た時、突然、大時化となり船は木の葉

のように揺れ、前へ進めなくなってしまった。

 ヤマトタケルの妃オトタチバナヒメ弟橘媛)は、これを海神の怒りと察し、それを

鎮める為、自ら荒れ狂う海へ入水。その際、「さねさし相模の小野に燃ゆる日の 火中に

立ちて問いし君はも」(さがむの野で火に取り囲まれた時、声を掛けてくれた貴方)と

いう歌を残した。

  妃のおかげで無事上総に上陸したヤマトタケルであったが、悲しみのあまりそこを立

ち去る事が出来ない。そして妃の着物の袖が流れ着いた時、「君去らず 袖しが浦に立つ

波の その面影をみるぞ悲しき」という歌を詠んだ。その為、後に君去らず=木更津、袖

しが浦=袖ヶ浦と呼ぶように。また、やがて東北地方を平定したヤマトタケルは甲斐の

国へ向かう途中、足柄山から振り返り「あづまはや」(ああ吾が妻よ)と叫び、それ以

降、関東は東の国となった。

 なかなか出来た話だと思うが如何だろう。橘神社、吾妻神社は勿論、他にも道案内し

た鳥に与えた土地を鴻之台、利根川の川幅、九里八丁(約37km)が栗橋など色々いわ

れがある。

 千葉県民の貴女、そしてアクアラインを通ってゴルフ場へ行っている貴殿。知ってい

たかな? ちゃんとメモしておけよ(笑)。

       <参考文献:ふるさとのはなし3 昭和42年 さ・ら・え書房 発行>

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八岐大蛇(神話の裏側1)

 同級生が自分のフェイスブックで、歌舞伎の「ヤマタノオロチ」に触れているを見

て、そう言えば以前私も「大蛇」について書いたような気がした。ところが何処を探し

てもそのような記事は無く、原稿すら残っていない。そんな筈は無いと言っても仕方

が無いので、改めて書く事にした。

 ご存知の通り、「八岐大蛇」は頭と尾をそれぞれ八つ持つ大蛇のことであるが、この

存在そのものは全て出雲の国に関係している(所説あり)。即ち、おぞましい姿は氾濫

を繰り返す河川であり、またスサノオに退治された後、体内から出てきた「草薙剣

天叢雲剣)は、鉄鉱石(砂鉄)の産地、且つ製鉄技術(たたら)があった事を意味し

ている。

 因みにこの剣は東国平定に向かうヤマトタケルが持ち、途中相模(駿河?)の国造

(くにのみやつこ)に騙されて草むらに火を放たれた時、剣を抜いて草をなぎ倒し火の

向きを変えたという。静岡県の草薙と焼津がその場所である。そしてその剣は安徳天皇

と共に壇ノ浦の何処かに沈んでしまい、レプリカが熱田神宮に現在もある(らしい)。

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 実は何故、以前書いた筈の記事が見つからないのか、その理由が判ってしまった。

「八岐大蛇」に関する記述が、ウィキペディアの「ヤマタノオロチ」の纏めに過ぎなっ

かったのである。私はブログを書く時、参考文献や辞典は見るがウィキは見ない。全く

もって傍迷惑なサイトだ。せめて一矢を報いる為に、草薙剣のいわれを書いてみた。 

記録的集中豪雨に想う(緊急投稿)

 何でも地球温暖化に結びつける姿勢には甚だ疑問を持っているが、確かに此のところ

の天候はおかしい。兎に角、どれも季節外れで尚且つ極端過ぎるのだ。

 そして梅雨明けしたと発表された矢先、今回の豪雨である。最初、気象庁の会見を、

また外れるだろうと高を括っていたが、不幸な事に予報通り、或るいはそれ以上の被害

をもたらす事になってしまった。

 大規模な災害が起きる度、常々思う事であるが、時間の経過と共に増え続ける死亡者

と安否不明者の数、本人も周囲の人も夫々の物語を持ってこれ迄生きてきたであろう

に、ここで一つの時間が止まってしまうと考えると、いたたまれなくなる。

 そしてそれを淡々と伝えるテレビの画面が、何とも無機質に見えて来てしまうのだ。

  

            f:id:kaze_no_katami:20180708210311j:plain

Blossom

   今から8年前の或る日、UDOチケットサービスからメールが届いた。何とマイ・フェ

イヴァレット・ミュージシャンのキャロル・キングジェイムス・テイラーのジョイン

ト・ツアーが日本武道館で行われると言う。しかもサポートミュージシャンはダニー・

コーチマー(クーチ)g、リーランド(リー)・スクラーb、ラッセル(ラス)・カンケルdr、

とウエストコーストを代表する一流どころばかり。私にしてみれば、たとえ雨・槍が降

ろうと、また仕事をサボろうとも、これを行かない手は有り得ない。

 早速予約し、一日千秋の思いで当日を待った。そして2010年4月16日、生憎の天候

で、しかも地下鉄「竹橋駅」で降り歩いている途中、季節外れの雪が舞って来た。半ば

凍えながらアリーナ席に着くと、思ってもみない良い場所で尚更期待が膨らむ。

 いよいよコンサートが始まった。オープニングは「ブロッサム」、恐らく日本の季節

に合わせた選曲と推測されるが、雪降るこの日に限ってはミスマッチ。多分JTも当惑

したと思うが、急遽、当日のセットリスト変更が出来なかったのだろう。

 それでも両者共、年齢を全く感じさせない歌声と演奏。バックも派手さは無いが堅

実。実に素晴らしい一夜となった。

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 尚、この二人をご存知無い方々の為に(恩着せがましい)YouTubeで動画を発見。私が行ったLiveでは無いが、雰囲気だけでも感じて貰えれば幸い。

    

くれないの豚

  私は歳を重ねてから、初めて「優しい」と言われるようになった。自分としては若

い頃から充分その心算だったが、仕事上ギラギラした部分もあり、社内でも大きな軋轢

を生じたり顰蹙をかった事も事実だ。

 今や人と口論する事も無く、偶にカチンと来ても極力笑顔で対応するよう心掛けてい

る。しかし元来短気なので、もし認知症にでもなったら、本性が現れるかも知れない。

名付けて「豚の皮を被ったハイエナ」?

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香を焚く

 タイトルからすると随分高尚な話のようだが、決してそうでは無い。第一私は「香」

について何ら知識も無い。随分昔、偶に一人で銀座8丁目にある「ぎんざ神田川」とい

鰻屋へ昼食を食べに行っていた。入り口から階段を下ると、お香らしき何とも言えぬ

良い香りが漂う。気になったので店の人にその事を言うと、「臭いですか」との反応。

私は事情を話し、入手方法を訊ねたら販売店の名前と電話番号を教えてくれた。

 当時は未だネット通販は発達しておらず、勤務先から京都の販売店に電話、何だかや

る気が無さそうで無愛想な対応に困惑しながらも、着払いにて大量購入。届いたのは香

木などの本格的な物では無く、まるで「日本の夏」の蚊取線香を小型にしたような緑色

の渦巻き。

 早速、火をつけてみた。あの香りが家でも楽しめるようになり幸せな気分。ついでに

香炉なる物も欲しくなり、陶芸が趣味の姉に無理やり二つ創らせた。

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きれいなお姉さんは好きですか?

 夜更けの繁華街に立つ、怪しげな客引きから聞かれない限り、私の答えはYESだ。

しかし、一口に「きれい」と言っても万世不易、絶対的判断基準がある訳でも無い(で

しょ?)。しかも「きれいなお姉さん」の概念が時代と共に変遷しているのは、浮世絵

美人画を見れば一目瞭然。尚且つ、そこに個人的嗜好が加われば、一体どのような結

論に達するのだろうか。その昔、吉原で太夫と呼ばれた才色兼備の女性も、単に教養が

ある下膨れで細目の顔立ちであった可能性は否めない。

 話は変わって、現代に置いて容姿端麗である事に何か利点はあるのか。それは確かに

少なからずあると思う。人は残念な事に他人の全ての情報を、第一印象だけで判断出来

ない。近い将来、極小のICチップでも埋め込められれば別だが、首から履歴書をブラ

下げていない今は幾ら優秀且つ性格が良くても、先ず目に入るのは容姿。勿論そこから

全てが始まる訳では無いにせよ、類まれなる容姿とある程度の知能があれば、より良い

生活と優秀な遺伝子を入手する確率は高い(のではないだろうか?)。

 散々言いたい放題だったが、一見カワイ子ちゃん、またはイケメンだろうが、バカは

バカだし、性格の悪さも露呈する。それは自ずから顔に現れるのだ。まあ、蓼食う虫も

好き好きとの言葉もあり、これである程度、世の中、上手く行っているのだろう。

 ところで困った事が起きた、これを書き終えて安心していたところ、添付するに相応

しい写真が無いのだ。苦肉の策がこれ、誰だか判りますよね。もし著作権や肖像権に抵

触するのあれば直ちに削除するので、ご一報願いたし。

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