人には「思い込み」というものがあって、なかなか上書きが効かないものである。私の知人の最初の思い込みは未だ幼稚園に行く前、家にあった電蓄で聞いた「東京のバスガール」という歌の歌詞を間違って覚えた事だったという。
その歌詞は、
若い希望も恋もある
ビルの街から山の手へ
紺の制服身に着けて
私は東京のバスガール
発車オーライ
明るく明るく走るのよ
というもので、勿論幼児の彼は意味など全く理解していなかったが、終わりの部分だけ覚えてしまってよく歌っていたそうだ。
だが、何故か「明るく」を「赤来る」と、今であれば志位委員長が泣いて喜ぶような間違いを犯し、その度訂正を受けながらも、決して最期まで日和って転向することは無かったらしい。
先日、テレビの「徹子の部屋」という長寿番組にこの歌の歌手「初代コロンビアローズ」が出演していたらしく、もしそれが本当ならば多分相当な高齢と思われるが、元気なのだろうか。
おや、旗を間違えたようだ。何やら文章も画像も支離滅裂になってしまった。
尚、私はガスパールをバスガールと見間違い、長年に渡って筒井康隆の長編小説のタイトルを「朝のバスガール」と信じ込んでいた。