凍りついた声

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 年明け早々今季一番の寒波が到来、北陸、上信越を中心に広範囲に渡って大雪に見舞われた。積雪は年中行事の地域とは言え、場所によっては平年の6倍も積もったらしい。

 それに伴い雪下ろし中に転落して命を落とす人も後を絶たず、亡くなった方々の多くは高齢者と呼ばれる年齢層である。

 テレビなどで「雪下ろしは2名以上で」と呼び掛けてはいたが、果たして彼等が独居老人だったのか詳細までは判らない。何れにしてもこのコロナ禍の状況下、葬儀もままならないに違いない。

 自然災害に於いて多くの痛ましい犠牲者の報道を見聞きする度、つくづく「これだけ科学が発達した今日、何か打つ手立ては無いものか」と思うが、唯、言い様も無い虚しさばかりが心に残るだけだである。

 せめてもの気分転換に、子供の頃聞いた雪に因む昔話を元にして、一大抒情詩でも書いてホッコり和もうと考え、正月ボケの頭を捻りくり回してみたが、どうもシックリこない。

 そこで念の為、「雪」「竹」「声」「凍る」をキーワードにネットを検索したところ、何と既に先人がおり、しかも私などより遥かに本格的で優れた文章、尚且つリンクフリーという太っ腹なサイトを見つけてしまった。

 ついては自前の駄文は放棄し、有難く使わせて頂く事に決めた。だが、肝の部分が借り物という今回の状況に、いつになく悔しいような安堵したような、少し複雑な気持ちなのである。

hukumusume.com

 

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