A Heart in New York(The 59th Street Bridge)

 約25年程前、私は初めてアメリカの土を踏んだ。これは観光や社用の出張では無く、当時通産省管轄のNEDOという機構の調査だった。

 約半月、温暖なフロリダ・タンパからー30℃の極寒ロードアイランド・フォールリバー迄、それこそ彷徨ったと言う表現が正しい。

 その中でニューヨークに立ち寄る機会があり、子供の頃からサイモン&ガーファンクルのフリークスであった私は、それを心待ちにしていた。

 JFK空港に到着すると、何と大型リムジンの出迎え、マンハッタン島に移動。私は憧れの59番街橋(クイーンズボロー橋)を渡りたくて、仕切り越しに運転手さんに訊ねたところ、今日は道が混んでいるのでそのルートには行かないとの返事。

 私は失望し腹いせに翌日の自由時間、楽器店へ行きオベーションのギターを買った。帰路、空調の関係で楽器を預けるのは躊躇われたが、往復JALのビジネスクラスだったので、機内持ち込みを許された。

 このような事ばかり書いていると、さぞ大名旅行と勘違いされそうだ。しかし帰国後レポート作成という激務が待っていた。

 その証拠に、国立研究開発法人科学技術振興機構(J-GROBAL)のHPの文献には、今でもその報告書が残っている。

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固定電話

 我が家にも一応、固定電話はある。しかし殆ど使う事は無い。理由は単純、親しい知人は皆、私のスマホの番号を登録しているからだ。

 通話料は固定電話の方が低額である事は承知しているが、利便性には替えられない。一度、北海道単身赴任の友人に電話したところ、中々繋がらず切ろうかと思ったら声が聞こえた。

 何と今、出張で「赤の広場」にいると言う。彼は学生時代から正真正銘の共産党員なので、「聖地に立った気分はどうか?」と聞くしか無かった。

 従前より振り込め詐欺等の電話が頻繁との事で、固定電話は常に留守電状態、しかも外国人男性の "Thank your calling…"で始まるメッセージを設定している。

 毎日2回ほど着信履歴が残っており、本当に用件のある人には対応するが、後は番号をググると迷惑勧誘ばかり。

 中には録音容量一杯まで繋いでいる強者もいる。一体何の意味があるのか甚だ疑問だが、着信拒否の設定をする。全くいい迷惑だ。

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愛煙家に告ぐ

 私は煙草を吸わない。と言っても以前はヘビースモーカーだった。幼少の頃から直ぐに扁桃腺が脹れ、毎年2~3回40度近い高熱を発し寝込んでいたので、まさか喫煙するとは思ってもみなかったが、二十歳になるのをきっかけに煙草を吸い始めた。

 最初は飲酒と共に煙を吸った時、クラクラとする快感に惹かれたが、やがて常習化、途中3年程の禁煙期間を挟み、延々数十年吸い続けた。

 唯、若い頃から家では就寝前、煙草の臭いが気になり、真冬でも窓を開け空気の入れ替えを行い、やがて換気扇の下だけで吸うようになった。

 そのうち、やれ嫌煙権だの受動喫煙、健康促進法など、あれこれ喧すくなる中、それでも喫煙を続けたが、友人の殆どは元々吸わないか、子供が出来るのをきっかけに禁煙。今後、彼等と付き合う為、何ら補助も受けず私はすんなり禁煙に成功した。

 少しはお金が残るかと期待したが、その効果は全く無い。

 私は決して個人の嗜好に口を挟む者でも無いが、これ迄の自分の所業は棚に上げ、愛煙家諸氏に是非お願いしたい。歩きタバコ、吸い殻ポイ捨て、その他、他人に迷惑がかかる行為だけは止めて頂きたい。命惜しさに煙草を捨てた私の切なる願いだ。

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不肖「風のかたみ」ユーチューバーになる

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  近々大学の同級生二人と共に、久々の会食がある。5月はその内の一人の結婚月で27年前その披露宴にて、もう片方の友人一家とお祝いの歌を唄い大ゴケをしたと言う苦い思い出がある。

 その歌は新郎のリクエストで私が作詞・作曲・演奏・カラオケ迄作成をしもので、大した作品では無いが当時の能力を全て注いだつもりだった。

 それがコケたのだから私はかなり消耗、後日一人でボーカルを録ってデータだけ残していた。

 今回の会食で積年の汚名を挽回すべくCD完全パッケージ作成を目論むも、手順を完璧に失念、途方に暮れる私にYouTubeの言葉が浮かんだ。

 しかし今迄アップロードの経験は全く無く、取敢えずその道の先輩oogatasen氏に電話で相談、お陰様で何とか成功!

 尚、この曲の制作は1991年であり、ご批判は甘んじても受ける心算は無い。では今はもう少し上手くなっているのかと問われれば、答えは勿論Noである。

               www.youtube.com 

And when I die, there'll be one child born.

 以前述べた通り五月は私の誕生月、福岡県の片田舎で産婆さんの手に寄り生まれたと記憶している(そんな事自分で覚えている筈は無い)。

 当年でXX歳。既に亡くなった母は生前、四歳年上の姉を妊娠した時、盛んに牛乳等飲んだと話したが、小さく生まれ其のまま小さく育ち、未だに体重40kg に満たない。

 それに引き換え私を妊娠した時、母は何ら対策も取らなかったにも拘らず、見る見るうちに腹が膨らみ、周囲は「双子に違いない」と噂したそうだ。

 果たして! 私は 4,200g で生まれ、それを見た母方の祖母は、「これは相撲取りにするしか無い」と言ったと聞く。尚、母の牛乳効果は後に姉の頭脳に効いたらしく、私との偏差値の差として如実に現れた。

 唯、これは自分の不勉強の言い訳に過ぎないかも。

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わが点鬼簿

 本日午前5時50分、電話のベルが鳴った。社会人になって以来の友人からで、同期入社のUが亡くなったと言う。それも自殺だ。遺体は変死なので未だ警察にあるとの事。

 彼とはそれ程親しくはなかったものの、鬱病になっているという噂は聞いていた。しかし、こんなに重度だったとは。

 朝から暗澹たる気持ちに陥る。合掌。

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実怪と虚怪の狭間で

 私の基本的立場は懐疑論者だ。特に新聞やTV等の報道は先ず疑ってかかる。ましてやSNS等論外。

 それはさておき、「精神分析は価値があるのか?」「演劇は本当に死に絶えたのか?」等と真剣を装った問題では無く、解明されていない超常現象やミステリアスな事に対して相当ご執心。

 要は雑学の探究に生きている人間と自覚するも、好奇心こそ我がレーゾンデートルと信じ、今日も新たな謎を求める旅は続く。

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 何となく場違いな一冊が。入手以来数年が経つが、未だに読んでいない。しかし独自の「空気をつくりかた」とは地球外生命体に違いない。