まず始めに、私は世に謂う所の食通や美食家等では無い。数多の食材や微妙な味加減は判らず、手の込んだ調理法も知らない。エンゲル係数に興味はないが、勿論金には糸目をつける。とは言え、高くて不味いは論外にしても、安ければいいという訳でもない。
それでも多くの善男善女と同様に、常々、出来れば美味しい物を食べたいとの欲求はあり、その為に少し位の努力は惜しまない。例えば同じ価格帯であれば、量より質を取るなどは当然である。
では一体何が美味しいのか。これは非常に難しい。満腹時には、何を食べても美味しくないだろうし、第一そんなに食べられない。また、その日の体調や気分、そして店の雰囲気や一緒に食卓を囲む相手によっては、味だとて大きく変わろうというものだ。
よく耳にする、「お腹が空いていれば何でも美味しい」、これも何となく違うような気がする。
要するに、いつ如何なる条件下に於いても、『絶対的普遍性を持った美味しさ』を備えた食物はあるのか。この人生の命題とも言える事柄について、私はいつも真剣に悩みながら食事をしている、訳が無い。
さて今回、写真で振り返る2019年の第二弾は、ささやかな美味を求め、この一年間に食した物の中から、データが残っている幾つかを紹介しようと考えた。
そうと決まれば、花より団子、色気より食い気、腹が減っては戦が出来ない。早速行ってみるとしよう。
サンビッツ(レストラン カナユニ)
茶碗蒸し(吉宗)
焼き鳥( 伊勢廣)
てっさ(鮨さいとう)
北京ダック(全聚徳)
豚骨ラーメン(博多物産展)
佐野ラーメン(万里)
うな重(亀とみ)
ピッツァ(俺のイタリアン)
ビール(けやき広場)
しゃぶしゃぶ(ざくろ)
鱧 骨切り(鮨さいとう)
アラカルト(さ和長)
辛味おろし蕎麦(紅葉川)
上カルビ(焼肉豊田屋)
ラムステーキ(ジョエルロブション)
松茸土瓶蒸し(鮨さいとう)
小皿盛り合わせ(たいめいけん)
うどんすき(美々卯)
白身魚(デュ パルク)
結局、味についてあれこれ言ったところで、差し詰め「健康で物が食べられる」にしか行きつかない。しかし、それこそが一番の幸せではないだろうか、と最近つくづく思うようになった。さて、来年はどんな美味しい物と出会うのだろうか?
尚、この後、クリスマスディナーショーの予定が決まっている。それについては、また別の機会に。