I💗 MARTIN(その10)最終回

 思いの外長い連載となったこのマーティンに関する記述を、そろそろ終了しようと考え、取敢えずタイトルに「最終回」と入れてみた。

 今更ではあるが、私の手元にはこれ迄に収集したマーティンの詳細な資料が相当量あって、それを紐解けば大論文とは言えないまでも、かなりアカデミックな展開も出来たのではないかと考えたり、その反面、結果的にはただ単に自分の所有物をひけらかし、愚かな虚栄心を満足させたに過ぎなかったという後悔にも苛まれ、種々反省する事ばかり尽きない。

 それにも拘らず多くの方々からアクセス、並びに過分なる☆(スター)やブックマークを賜った事、誠に有難く改めてここに厚く御礼申し上げる次第である。

 実を言うと、このテーマに取り掛かる迄、私はマーティンに限らずギターをあまり弾いておらず、ブログを書き進める中で必要に迫られ、すべての楽器の弦を張り替え、それぞれの音の確認を始めたというのが事実で、おかげで最初の頃は鳴っていなかった新品のギターがイイ音に成長した事も判明し、その点では良いきっかけになったと考えている。

  さて、私は(その3)で読者の方から実際の音が聞きたいとのリクエストに対し、最終回にて対応する旨回答した事が、ずっと気に掛かっていた。しかし諸般の事情により現在、新たに音声ファイルを作成する事が出来ない為、種々考えたところ、既にYoutubeにアップした音源がある事を思い出した。

 一応自分で聴き直してみたが、あまり音の確認に適当なサンプルとは言えず、また非常に拙い演奏なので、ここで公開する事にはかなり抵抗もあるが、もし良ければお聴き頂きたい。

 曲はクロスビー, スティルス, ナッシュ&ヤングのレパートリーから「Find The Cost of Freedom」。正真正銘、私自身がマーティンD-45を弾いて多重録音したものである。

 尚、これでマーティンのギターに対する評価が、一気に落ちてしまうのではないかと内心危惧している。<終>

     www.youtube.com

 

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