2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ENCORE !! ENCORE !! (前編)

去る6月27日、私はあのジュリーこと沢田研二が客の入りが少ないと怒って帰ったという「さいたまスーパーアリーナ」へ、ENCORE !! ENCORE !! とタイトルされた小田和正のコンサートを見に出掛けた。 今年71歳になった同氏が昨年のツアーの追加公演を始め…

I💗 MARTIN(その10)最終回

思いの外長い連載となったこのマーティンに関する記述を、そろそろ終了しようと考え、取敢えずタイトルに「最終回」と入れてみた。 今更ではあるが、私の手元にはこれ迄に収集したマーティンの詳細な資料が相当量あって、それを紐解けば大論文とは言えないま…

I💗 MARTIN(その9)

さて此処まで、約半世紀に及ぶ私とマーティン・ギターの関わりについて、ダラダラと取り留めも無く、しかし私にしてみれば駆け足で振り返って来た。 この一連の作業は、自分でもすっかり忘れていた交々を思い出す契機となり、内容はともかく非常に懐かしく興…

I💗 MARTIN(その8)

謎めいたマーティンD-45SQの出自について、凡その概要が判明し、そうなると今度は現物を確かめなければ気が済まなくなる。そんな風に直ぐに居ても立っても居られなくなる性分は昔から変わらない。早速店に電話を掛け未だ売れていない事を確認して、また御…

I💗 MARTIN(その7)

その後も私の中古楽器店ネットサーフィンは、殆ど日課のように続いていた。時折、思わず声を上げてしまいそうなレア物を見つけたりもしたが、ギターは既にマーティンだけでも4本、他を加えれば合計10本体制の状況下、これ以上自分で購入する気は流石に起…

I💗 MARTIN(その6)

2003年、サイモン&ガーファンクルは久々に再結成し「オールド・フレンズ・ツアー」を開始した。そして2009年には来日、私は武道館で久し振りに彼等の生演奏を聴いた。このツアーではサイモンは一貫してマーティンOM-42PSを弾いており、世界に2…

I💗 MARTIN(その5)

新品のHD-28Vは予想通りあまり鳴らなかったが、トップ板の振動を増幅する為に付された様々な施策により確かに音量は大きく、秘められたポテンシャルは充分に感じられた。と言うよりもそう信じるしか他に手立ては無かった。 ところで、そもそも私がギター…

I💗 MARTIN(その4)

結論から言うとマーティン00-21GEは私の予想を全て裏切った。否、決して悪い意味では無く、信じられない位素晴らしい楽器だったのだ。 音は勿論の事、殆ど傷も無くマーティン社の刻印を刻んだプレート付き専用ケースも揃っており、その中には糸巻に弦を…