季節の花(令和四年二月)

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 いつになくこの冬は、寒さが堪えるような気がする。だが実際の気温は、昨年と比べ大して違いはなく平年並みらしい。という事は、単なる思い過ごしなのだろうか。

 そう言えば先達て、検査の為採血した際、注射針がえらく痛かった。年齢を重ねるにつれ、身体への刺激に対する抵抗力が衰えてしまったのかも知れない。

 そんな事を考えていたら、2月1日、気象庁が東京都の梅の開花を伝えた。それによると平年より10日遅れ、昨年に比べ15日遅いらしい。

 桜の開花宣言は馴染み深いが、梅にも同じようなものがあるのかと思い調べてみると、東京の場合、梅の標準木は北の丸公園にある白梅で、この木に5~6輪花が咲くと開花と見做すとの事であった。

 『やはり、今年は去年より寒いのだ』私は我が意を得たみたいに少し安心したが、生活圏に於いても、昨年、梅は正月3日には開花しており、今の時期は黄色い支那満作が細長い花弁を揺らしていた筈である。

 そして2月4日「立春」。

 ♪ 春は名のみの 風の寒さや ♪ 、春未だ浅い安曇野を謳ったという「早春賦」のような冷たい風に吹かれながら、私はまた性懲りもなくカメラを持って出かける。

 蠟梅が満開の梅林では、何種類かの白梅、紅梅の蕾が綻びかけている。しかし見頃は未だ先になりそうだ。ふと足元に目をやれば、漸く芝桜と福寿草が咲き始めていた。

 『少しずつ、春は近づいている』そう考えると少しだけ気持ちも楽になる。願わくば、巡り来る暖かな季節が、心安らぐ日々であらん事を。

 

 さて、凡そ1箇月振りに「季節の花」の動画を作ってみた。この時期、咲いている花は限られてはいるが、ご覧頂ければ幸甚である。 

 尚、いつものようにカタカナは花名、( )内は代表的な花言葉

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