#ドライブと音楽

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  今回は「今週のお題」とやらについて書いてみようと思う。このタイトルを最初に見た時、真っ先に浮かんだのは、音楽、それも特にジャズやロック系で「グルーブ」等と共に使われる、所謂「ノリ」という言葉である。

 例えば完全にリズムに乗っていれば「ジャスト」。若干前倒し気味で早めにビートを刻めば「前ノリ」、その逆は「後ノリ」。概してこの様なリズムのうねりを「ドライブ」と言う。尚、「ハシる」とか「モタる」は、リズムから外れた場合なので「ドライブ感」とは言えない。因みに「薩摩守ただノリ」は無賃乗車の事である。

 以上の通り、唯でさえ言葉で表現するには難しい事柄を、必死になって考えてみたが、「お題」の説明をよく読むと、完全に勘違いである事が判明した。

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  ったく何てこったい。とにかく純情なオッサンを惑わすような、紛らわしい表現は止めて貰いたいものである。などと自分の早合点は棚に上げて文句を言ってみる。

 さて、ならば、私は音楽は聴くのも演奏するのも好きだし、また車の運転もする。車には一応カーステレオなる物があって、数えた事はないがスピーカーも幾つか付いており、ソースとしてはFM/AMラジオ、CD,USB/Bluetooth機器、他に停車中のみ地デジのTVも映る。

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ドアにあるウーハー

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      フロントピラーにはツィーター

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                 ディスプレイ

 以前は運転中、必ずと言っていい程カセットテープやCDを聴いたものだが、現在の車に変えてから音楽を聞く事は稀になってしまった。理由は至って簡単。CDの出し入れが非常にやり辛く危険でもあるせいだ。 

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 狭い車内

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  CDプレーヤーは座席後部にある為、運転中は操作不可。

  昔のようなCD10連奏のオートチェンジャーでもあれば話は別だが、これでは同じ曲を何度も聴く羽目になる。

 しかもオープンカーなので、唯でさえ静粛性に欠けるところ、屋根を開けようものなら、とても音楽を聴く環境では無くなってしまう。従って運転中は偶に嘘をつくカーナビ「道子」(私が勝手に付けた名前)の声を聞くだけなのである。

 それでも強いて、ドライブ中に聴くお勧めの音楽を挙げるとするならば、これをおいて他にはないだろう。

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 単にカーマニアのみならず、多くのゲーマーを唸らせたドライブ・シュミレーション・ゲーム「グランツーリスモ」のサントラである。

 このCDのトップを飾るのは主題曲でもある「MOON OVER THE CASTLE」。F1のテーマ「Truth」でお馴染みのT-スクェアのギタリスト、安藤まさひろの作品だ。


Masahiro Andoh - Moon over the Castle 2009 (Remix Version)

  蛇足ながらドラクエファイナルファンタジーといったRPG専門だった私が、唯一指先の運動神経を駆使するゲームがこのグランツーリスモで、次々と攻略に成功したが、ニュルブルクリンクのコースだけどうしても覚える事が出来ず、そこで断念した。

 如何だろう。これを聴きながら運転すれば、最早ステアリングの代わりにバイブレーション機能付きゲームコントローラーを握り、時速200kmを越えるスピードでコーナーぎりぎりを攻めている気になるのではないだろうか。

 但し、間違っても制限速度をオーバーして、事故など起こしたりしないようくれぐれもご注意願いたい。 

  さて、取り敢えず言うべき事は以上だが、ここで終わらせないのが当ブログのイイところ () なのである。何とグランツーリスモにインスパイアされ、自分でドライブの為の曲を作ってしまったのだ。タイトルは未だかって行ったことのない聖地にある高速コーナー「SUZUKA 130R」。

 今回の為にYouTubeにUPしたので、もし良ければお聴き願いたい。 


SUZUKA 130R

残念ながら、矢張り安藤さんには敵わないな。

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木綿のかもめが翔んでイスタンブール(2/2)

 「オーケストラで歌う 青春ポップスコンサート 太田裕美庄野真代渡辺真知子」が行われる「川口総合文化センター・リリア」は、1990年、埼玉県川口市市街地再開発事業の一環としてJR川口駅西口前に建設、開業した文化施設で、「リリア」の愛称は市の花「テッポウユリ」に由来する。

 (念の為申し添えると、かって風俗店街として有名だった場所は、西川口駅西口なので、くれぐれも混同する事が無い様願いたい)

 ここには2,000人を収容するメインホールの他、大小様々なホールや設備があり、クラッシック系のコンサートを主体に、各種公演や成人式等の行事に使用されている。

 私は今迄何度かここを訪れた事はあったが、それは全てタワーの上層階にある中華レストランに行く為で、コンサートホールに入った事は無い。昨年、岡村孝子の公演に行こうと考えていたところ、彼女が急性白血病を発症し中止となってしまい、以後、機会が無いままだった。

 当日2月2日、この日は日曜日と言う事もあってか、公演は15時30分開場、16時開演、18時終了と早い。この時間帯であれば夕食前に終わるので、空腹に耐えながら音楽を聴く必要は無い。また観客の帰宅時間も早くなる為、比較的遠方からの来訪も可能である。今や時短、ゆとりが求められる時代、今後このようなスケジュールのコンサートが増えるのではないかと思う。

 そして私は15時過ぎ現地に到着。

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 エントランス前

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 未だ時間があるのでウロウロ。 

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 一応、掲示板で催物を確認、メインホール以外にも色々やっている。

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  ポスターの下に「完売御礼」の文字。これは2,000人もの人間が一つの空間にひしめき合う事を意味する。

 そこでふと考えた。この時期それだけ人が集まれば、新型コロナウイルスはともかく、インフルエンザに罹患しながらも、無理して見に来る者の一人や二人いても何の不思議もない。これ迄折角風邪ひとつ引いていないのに、うつされては堪らない。

 とは言っても今更帰る訳にもいかず、後は運を天に任せるしかない。そう覚悟を決めホールの中に入った。 

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  写真では判り辛いが、床には傾斜が付けられて前方の視界は良好。天井は高く3階席まである。やがて座席は全て埋まった。

 さて、ご高承の通り、コンサート中の撮影、録音は禁止されており、これから先の記述は、不確かな私の記憶に頼る事となる。従って事実と異なる可能性がある旨、お含み置き願いたい。

 午後4時、定刻通り照明が落とされ、先ずステージにN響団友オーケストラが姿を見せた。弦7名、木管金管9名、それにピアノとドラムスの総勢16名。早速オーボエのAの音を基に各人がチューニング。

 そして聞き覚えのある力強いピアノのイントロが始まる。普通ならここで客席はスタンディングオベーションの筈だが、如何せん観客の年齢層が高いせいか手拍子のみ。

 いよいよ三人の女性歌手が下手から手を繋いで登場、渡辺真知子のヒット曲「唇よ、熱く君を語れ」を歌い始めた。各人順番にソロで歌うが、何と言っても渡辺のパワフルな声は正に鎧袖一触、圧巻である。

 その渡辺とは対照的にスレンダーな肢体が目につく庄野真代。体型維持に努力しているのか、元来太らない体質なのか。何れにしても羨ましい限りである。

 そして相変わらず幼児体型で声も少女みたいな太田裕美。彼女が乳癌である事は知っていたが、「治療しながら歌っていく」の言葉通り、思ったより元気そうに見えた。

 曲は庄野真代の「HEY LADY やさしくなれるかい」、そして太田裕美の「南風」と続き、取り敢えず三人一緒のステージはここ迄。後は渡辺、庄野、太田の順でソロが始まる。

 このセクションに於いても、客観的に見て渡辺真知子のパフォーマンスは群を抜いており、時間的にも一番長く、ジャズ風にアレンジされた「ブルー」などを披露した。

 庄野真代に関しては前回述べた通り、あまりよく知らなかったが、「イスタンブール」の他に「モンテカルロ」もあったのだと思い出させてくれた。

 そして太田裕美のデビュー曲「雨だれ」を、当時と同じようにピアノの弾き語りで聞く事が出来、今は亡き大滝詠一のドラマチックな名曲「さらばシベリア鉄道」も感動的であった。

 これが完全に単独コンサートの場合、ともすれば退屈する事もあるが、このような形式ならば全く飽きが来ない。但し、コアなファンにとっては「聞きたい曲を聞けない」と食い足りなさを感じるかも知れない。

 また全く電子楽器の無いサウンドも、ある意味新鮮だ。そこには腹に響くようなベースの重低音も、耳をつんざくギターのディストーションも無い。

 生のオーケストラを聞くのは昨年二月、武蔵野市民文化会館での名古屋フィルハーモニー以来一年振りになるが、しかし、それがバロックや古典派から近代まで繋がる音楽の原点なのではないのか。等とちょっぴり大それた事を考えた。

  まだまだ語り尽せない話は山ほどある。だが書けば書くほど詰まらなくなりそうなので、そろそろ筆を置く事とする。

 尚、5年前に始まったこの「オーケストラで歌う 青春ポップスコンサート」は、公演回数約50回を数え、残すところ栃木県真岡市 (2/8)、千葉県船橋市 (3/7)、富山県射水市 (3/15) の3回のみと言う。もし近くにお住まいならば、足を運んでみては如何だろうか。

 最後に、今回は珍しくセットリストを 。

  <オープニング>

   唇よ、熱く君を語れ

   Hey Lady 優しくなれるかい

   南風

  <渡辺真知子

   迷い道

   ブルー

   花束をありがとう

   愛のゆくえ

   かもめが翔んだ日

  <庄野真代

   飛んでイスタンブール

   モンテカルロで乾杯

   アデュー

   月夜のワルツ

   Be yourself

  <太田裕美

   雨だれ(ピアノ弾き語り)

   九月の雨

   恋のうた

   木綿のハンカチーフ

   さらばシベリア鉄道

  <ラスト・三人>

   翼をください(観客全員大合唱)

  <アンコール>

   夢で逢えたら

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  コンサート終了後の記念写真(太田裕美氏のTwitterから転用)

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木綿のかもめが翔んでイスタンブール(1/2)

 iPhoneのリマインダーという機能が、すっかり失念していた予定を教えてくれた。勿論、設定しておいたのは自分だが、Siriという有能な秘書をはじめ、便利な世の中になったものである。

 その予定とは「オーケストラで歌う 青春ポップスコンサート 太田裕美庄野真代渡辺真知子」なる長いタイトルの演奏会。尚、このチケットを購入したのは昨年9月の事で、クリスマスディナーショーのように開演日が限定的ならともかく、覚えていないのも無理はない。しかも私は取り立てて、ここに名を連ねた三人のファンという訳でもないのである。

 しかし三人とも一応名の通った歌手ではあるし、尚且つコンサート会場が家から近く、そしてチケット代が4,000円という安価だった事が、これに行く決め手となった。

 とは言っても、彼女達について全く何の情報も持ち合わせていない訳ではない。

  先ず太田裕美。彼女はその昔、NHKが音楽番組「ステージ101」の為に募集した「ヤング101」のメンバーで、その後「雨だれ」でソロデビュー、「木綿のハンカチーフ」の大ヒットにより一躍スターダムに躍り出た。少し舌足らずな話し方が特徴的で、実家は埼玉県春日部にある寿司屋だ。(妙に詳しい)

 彼女のアルバムは非常に丁寧に作られていて、松本隆筒美京平の鉄板コンビの他、ユーミンを始め元かぐや姫伊勢正三、イルカ、大滝詠一、宇崎竜童等が楽曲を提供、アイドルというよりもニューミュージック系のミュージシャンという印象が強い。

 渡辺真知子は、今でこそ迫力のあるオバタリアンみたいだが、かっては今よりずっとスリムで、それでいて声楽科出身らしい張りのある声の持ち主。特筆すべきは、デビュー曲「迷い道」から一貫して自作曲をシングルカットし、続く「ブルー」「かもめが翔んだ日」、化粧品のCMとタイアップした「唇よ熱く君を語れ」等を、全てヒットさせた実力の持ち主であるという事。

  そして庄野真代。残念ながらこの人については「飛んでイスタンブール」の歌手だと言う事以外知らない。しかもこの曲の歌詞「おいでイスタンブール 恨まないのがルール」や「飛んでイスタンブール 光る砂漠でロール」という部分の「韻」しか印象に残っていない。

 また、てっきり 「君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね」という訳の分からないタイトルの歌も彼女かと思い、一応調べるとそれは「中原めいこ」だという。という事はきっと「東京ららばい」を歌っていた人だと考えたら、こちらは何と「中原理恵」。お陰で私はすっかり混同、混乱、困惑なのである。

 因みに本コンサートのタイトルにある「オーケストラで歌う」とは、三人の歌をN響団友オーケストラ16名が伴奏するという事。この団友は、NHK交響楽団のOBを意味している。

 還暦を過ぎ、ある意味あまり若くない歌姫達にとって、相応しい組み合わせと言えるかも知れない。と、言ったらお叱りを受けるだろうか。

 さて、いよいよ明日がコンサート当日。会場は埼玉県川口市にある川口総合文化センター「リリア」。一体如何なる事になるのやら。続きはいずれまた。

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「リリア」の外観(2020年1月撮影)

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新年会するするぅ

 大学を卒業して彼是〇十年。我々同級生三人は、相も変わらず時折顔を合わせては酒を酌み交わす。

 かってそれは、別段特別な事では無かった。互いの家を行き来し、一緒に旅行へ出掛け、ふと思いついた時、電話一本で集合する。

 やがて夫々が家庭を持ち、本人や家族が難しい病に罹患したり、年老いた両親の介護に追われた時期もあった。

 それでも今、こうして会う事が出来るのは、殆ど奇跡と言っても過言ではなく、かけがえのない幸せだと言える。

 我々はもう決して若くはない。いつ何時、重篤な疾病、寝たきり状態、痴呆症など、起こり得るリスクは数え切れない。

 言葉にこそしないものの、我々にとってそれは暗黙の了解であり、故に「会える時には可能な限り会う」という事を大切に考えているのだ。

 「今を尊ばなければ一体いつという時があるのか」。何時、何処で誰が、そう語ったのかは思い出せない。しかし何故か忘れられない言葉となった。

 勿論、常に悲壮な決意を胸に生きている訳ではないが、今年三度目あたる私の新年会は、東京日本橋にある老舗洋食屋「たいめいけん」。早速行ってみるとしよう。

 

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 茶色の建物が「たいめいけん」。5階には「凧の博物館」(ヘッダー画像 参照)がある。

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  先ずは乾杯。

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看板メニュー、50円のコールスロー。     

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カニクリームコロッケと牛レバーフライ。個人的にはこのレバーはどうも・・・。

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タンポポオムライス(伊丹十三風)、焦げ目の無いオムレツがプロの業。

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 バターたっぷりのオムレツ。所謂「ふわふわトロットロ」

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何故か「ラーメン」。しっかりとした味、簡単に言えば濃い。  

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 年寄りにはシェアすると丁度いい量。

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 このコースターを100枚集めると『3万円分のお食事券プレゼント!』という企画は、無い。

 さて、これで終わってしまっては芸が無いので、今回は「たいめいけん」看板メニュー、コールスローのレシピを添付する。興味のある方はトライして頂きたい。

www.taimeiken.co.jp

未だ咲いとらん梅(ばい)

 全く何の脈絡も無く、いきなり九州弁のタイトルである。しかも「梅」の訓読みと彼の地の方言特有の接尾語「ばい」で韻を踏むという高レベルの親父ギャグなのである。と、一人悦に入ってみたものの、何か物足りない。

 気象庁発表によれば今年は暖冬だという。ならばそろそろ梅が開花しても良さそうな物だが、私が居住する地域では、まだまだ先の事になりそうだ。

 それでも何か、この時期に咲く花はあるだろう。それも  ♪ 山茶花 山茶花咲いた道 ♪ や ♪ 花は越後の雪椿 ♪ などではなく、もう少し洒落た花はないか・・・。と考える。

 そこで思いついた。確かに梅は未だだが、だからといって狼狽する必要はない。狼狽?、老害、老婆、そうだ「蠟梅」があったではないか。チト苦しい。

ja.wikipedia.org

 という事で、マンネリ感は否めないながら、私はまたカメラを持って車を走らせた。

<本日のメニュー> 

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先ずは季節の花から。

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ここからが蠟梅。

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 マンゲツロウバイ(上)とソシンロウバイ(下)

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以下はおまけ。

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2020年1月 埼玉県川口市  川口グリーンセンターにて撮影

「明日に架ける橋」から50年

 何気なくフェイスブックとインスタグラムを開くと、『1970年1月26日、「明日に架ける橋」(Bridge Over Troubled Water)がリリースされた』という記事に目が留まった。

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 「そうか、あれからもう50年も経つのか」

 多くの人には多分、それぞれ強い思い入れと共に、忘れられないミュージシャンがいるのではないかと思う。ある人はそれがビートルズボブ・ディランであったり、はたまた尾崎豊ピンクレディーだという事もあるだろう。

 それは我々が最も感受性が強い時期に、「偶然起きためぐり逢い」とも言える出来事かも知れない。そして私にとってのそれは、紛れもなくサイモン&ガーファンクルであったと断言出来るのである。

 私が始めて彼等の歌を聞いたのは、ラジオから流れる「サウンド・オブ・サイレンス」。その曲を使った映画「卒業」が公開中で、私は未だ小学生だった。 

 やがて私は販売されているサイモン&ガーファンクルの全てのアルバムを集め、更にはギターを買って貰い、中学では二人でコピーバンドを組んで、以後どっぷり音楽にのめり込んで行った。

 S&Gがデビューしたのは1964年の事で、流石にその頃は全く知らず、彼等のキャリアは全て後追いであったが、「明日に架ける橋」以降はまさしくリアルタイムで経験した事ばかりである。

 それらを書き出せば(もし書く事が出来れば)優に分厚い本一冊が完成するだろうが、残念ながらそこまでの気力も技量も持ち合わせてはいない。

 その代わりに長年のS&Gフリークとして、真偽の程は定かではないものの、この「明日に架ける橋」に纏わる逸話を幾つか書いてみたい。

 1. 曲のタイトルは当初「Hymn」(讃美歌)であった。

 2. サイモンはこの曲を書き上げた時、これは今までの中で最高傑作だと確信し、すぐさまガーファンクルに聴かせたところ、意外にも彼の反応は冷淡であったという。後にガーファンクルは「いい曲だとは感じたが、最高傑作では無く、歌いたいとも思わなかった」と述懐している。

 3. サイモンは最初からガーファンクルが歌う事を想定して作ったが、ガーファンクルはサイモンがファルセットで歌った方がよいと逆に励ました。

 4. この曲は当初2番までしかなかったが、ガーファンクルやプロデューサーのロイ・ハリーの進言によって、サイモンはスタジオで3番の歌詞を書き足した。

 5. その3番の歌詞にある「Sliver girl」という言葉は、当時サイモンの妻だったペギーの髪に白髪が混じっていた事による。

 8. アルバム発売前に行われたカーネギーホールでのコンサートチケットは完売し、この曲は観衆から熱狂的支持を受けたにも拘らず、ニューヨークタイムズは「うんざりするような、まさに感傷を全面に押し出した信仰の歌」と評した。

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 まだまだこの他にも興味深いエピソードはあるが、機会があればいずれまた。

 ところでこの1970年、偶然、ビートルズも力強いピアノのイントロで始まるゴスペル調の曲「レットイットビー」を発表している。

  それを「時代の要請」と捉える向きもあるようだが、多分考え過ぎのような気がする。何故なら両者共、それ迄共に音楽を追求して来たパートナーとの関係に綻びが見え始めた時期であり、それを片や「荒れ狂う水に身を投げ出そう」、一方は「あるがままに」と歌っているからである。尚、それから間もなくして両者は解散している。

 さて、何れにしても私にとってS&Gは、単に好きなミュージシャンというだけに止まらず、物の見方、考え方、そして性格や行動やに至るまで大きな影響をもたらし、ある意味、今ある自分を形成したとも言える存在である。

  その中で「明日に架ける橋」は、 ポール・サイモンという傑出したソングライターとアート・ガーファンクルという稀代のヴォーカリストが、それぞれの奇才を遺憾なく発揮した賜物と言えよう。

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  まさかこの曲をご存知無い方がいるとは考えられないが、念の為にYouTubeを添付する。

 レコードでこの華麗なピアノアレンジを担当し、自ら弾いているのはスタジオミュージシャンでブレッドのメンバーでもあったラリー・ネクテル。


Simon & Garfunkel - Bridge Over Troubled Water (Audio)

 後にセントラルパークのライブでは、スッタフのメンバー、リチャード・ティーの、よりゴスペル色が強いピアノプレイを聞く事が出来る。 


Simon & Garfunkel - Bridge over Troubled Water (from The Concert in Central Park)

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新年会するぅ

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 ♪ 1月は正月で酒が飲めるぞ 酒が飲める飲めるぞ 酒が飲めるぞ ♪ と歌う「酒が飲める音頭」をご存知の方は多分少ないと思うが、1月10日に投稿した「正月には福食べて」に続き、またしても「新年会するぅ」(スルーではない)なのである。

 今回肴に選んだのは、先日たまたまテレビで視て、無性に食べたくなった「串揚げ」。 揚げ物はトンカツをはじめ海老や牡蠣、鯵フライに至るまで、決して嫌いではないものの、如何せん熱量が高くデブる素なので、普段は極力避けている料理だ。

 因みにダイエット本の中には、油を吸った衣を剝がし、中身だけ食べると良い等とふざけた事を書いた物もあるが、だったら最初から食べなければいいだけの話だ、と思う。

 それでも一旦行くと決めたからには、早速ネットで候補の検索開始。「ソース二度づけ禁止」を声高に謳うコテコテの関西風の店も悪くはないが、滅多に食べる物ではないし、何と言っても正月である。慎重に吟味した結局、東京は赤坂にある少しオサレな店を予約して、期待に胸を弾ませながら乗り込んだ。

 夕刻、店内に入ると場所柄か、いかにも花柳界関係者と思われる黒留袖の女性が二人、先に来て既に始めている。店員と親し気に話すところを見ると常連のようだ。こんなものばかり食べているから太っているのだろう。

 思わず私が「よっ、姐さんイキだねぇ」と声を掛けると「馬鹿だね、あたしゃ帰りだよ」と返され、「ねえ、キスしてもいいかい」と口をすぼめれば「嫌よ、マタにして」と答える、と言うのは全て嘘。

  ともかく定番の「おまかせコース」を注文。腹が一杯になりストップをかける迄、出された物を食べ続けるシステムである。いざ!

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 串揚げを写真に撮ると、どれも同じ様に見える事が判明。

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 食べ始めは勢いが良かったが、流石に油ものは直ぐ腹に溜まる。当初の意気込みとは裏腹にあえなくストップ。辛うじて締めに「稲庭うどん」を流し込み、この日は終了。非常に満足であった。

 尚、冒頭の「酒が飲める音頭」、来月は ♪ 2月は豆まきで酒が飲めるぞ ♪ なのである。