タイトルを見て「えーっ」と嫌な顔されたアナタ、大丈夫、ご安心あれ。下手な歌を歌ったりはしない。今回は久々に音楽についての話である。
さて、ご存知の方も中にはいるかも知れないが、私の数多い趣味の一つは所謂DTM(デスク・トップ・ミュージック=コンピュータでチマチマと音楽を制作する)である。
Windowsが未だ 3.1 だった頃、即ち1990年代前半に Opcode社の Vision というシーケンスソフトを使って始めたので年季だけは充分入っている。
勿論、長ければそれでイイというモノではない。肝心な「曲」が詰まらなかったり、アレンジのセンスがダサかったりではどうしようもない。
因みにどんな事をやっていたのかは、説明するより聞いて頂いた方が早いと考え、以下の曲を貼り付けてみた。憧れの鈴鹿サーキットにあるという高速コーナーの名を題名にした「130R」。作曲からYouTubeまで全て私のワンオペだ。
SUZUKA 130R / kaze-no-katami
この曲を打ち込んだ Vision というソフトは時々予告なしにクラッシュし、セーブしていないデータが「吹っ飛んじゃう」という難点はあったが、使い易い割りにはかなり高度な編集が可能だったので気に入っていた。
ところがある日突然メーカーが消滅して Windows95 以降はアップデートがなくなり、WindowsXP の時代になってもそれを WindowsMe でダマシダマシ使っていたところ、今度はPC本体が壊れてしまい万事休すである。
仕方がないので2年前、Windows10 用の Cubase10 Pro というDAW(Digital Audio Workstation)ソフトを中心に、ハイスペックのPCやインターフェース等に一新、新たな一歩を踏み出した・・・。
筈だったが、このCubaseという代物、機能があり過ぎて反って使い方が複雑怪奇。要はどうしたらいいのか全く判らない。
それと言うのも、私は以前から新しい物品を手に入れた時「使っている内に何とかなるだろう主義」で、実際何とかなった経験から「取扱説明書を一切読まない」という悪い癖がついてしまっていた。
そのせいもあって今回はアクティベーションの段階で躓き、音が出るようになる迄に半年、更に多少使えるようになったのはつい最近になってからの事である。
片や、その間に私はブログなんぞを始め、自分で撮影した写真を動画にしてYouTubeにアップするようになり、そのBGMも自前で用意したが、これが実に面倒くさい。
何かもっと手軽に出来ないものかと考えていたところ、かって Vision の他に使った事がある自動編曲ソフトの事を思い出した。その名は何と「Singer Song Writer」
このソフトの特徴は「メロディーを入力すると自動的に編曲してくれる」という一見スグレモノのようだが、決してハイセンスとは言えないレベルで、あまり実用的ではなかった印象が強い。
それでもネットを検索すると未だに生き残っている事が判明。それ程高額ではないので取り敢えず「ダメ元」で購入してみる事に決めた。
はてさて、これから如何なる事になるのやら。次回に続く。