季節の花(令和三年五月 1)

 たとえどれほど新型コロナウイルスが変異を繰り返し、如何に猛威を振るおうとも、時の流れと共に季節は巡り、花は開花を決して忘れる事はない。

 今年1月4日、沖縄県那覇市を発した桜前線はその後も北上を続け、5月8日、4か月の旅の末、ついに北海道稚内市に到達したという。

 思い起こせば、私が古いデジタル一眼レフの埃を払い草花を撮影、このブログに掲載するようになって2年が過ぎた。

 その間にカメラはミラーレス一眼になり交換レンズも拡充、ブログ原稿に直に張り付けていた写真は YouTube の動画に変わった。

 最初の頃、ともすれば梅や桜、ハナミズキ、紫陽花、コスモス等々といった、折々を象徴する花ばかりに目が行き、同じような写真の羅列に終わる事も屡々あったが、何時しかこれまで気にも留めなかった路傍の草花に心惹かれるようになり、ついシャッターを切る癖がついてしまった。

 そうなると今度は花の名前を調べるのに一苦労である。幸い最近はスマートフォンのアプリを使えば、ある程度の情報は得られるので重宝しているが、それでも完全とは言えない。

 今回は、そのようなあまり一般的には知られていないと思われる花を中心に紹介してみたい。

 尚、この「季節の花」シリーズでは前回から花の名前を表示するようにしたが、今回は更に「 」内に花言葉を添えてみた。名前等に誤りがある場合、遠慮なくご指摘下されば幸いである。 

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和泉宏隆氏を偲ぶ

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 先月28日、何気なく眺めていたニュースの見出しに私の目は釘付けとなり、驚きと共に言い知れぬ喪失感が心を突き抜けた。

 

 「和泉宏隆さん、急性心不全で死去。62歳」

 

 恐らくご存知ない方もおられると思うので一応ウィキペディアを。

 キーボード奏者で作曲家、かって我が国屈指のフュージョン・バンド、T-スクウェアに16年間在籍し、卓越した演奏を我々に聴かせてくれた。

 私は特に彼が作った楽曲が好きで、ソロになってからもCDを購入していたが、理由は唯一つ、バラードは勿論、リズミカルなナンバーでも「常にメロディアス」である、という事に尽きる。

 先ずはその代表的な作品として、私が一番好きなこの曲を紹介したい。 


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  ところで、そもそも私が和泉宏隆氏を知ったのは、性懲りもなく社会人になってから「MISTRAL」なるバンドを組んだ際、アンサンブルの練習の為、T-スクウェアの曲を選んだ事に始まる。

 当時、日本のフュージョン・シーンには他に「カシオペア」という人気グループもいたが、我バンドのキーボード担当者の「どうも向谷は好きになれない」との一言でスクウェアに決定。

 その時の様子がこれ。曲は和泉氏作の「OMENS OF LOVE」。レンタル・スタジオでラジカセ1発録り。 尚、ど下手なギターを弾いているのが私。(まあ、練習だから)

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 その後このバンドは自然消滅し、私は独りでコンピュータ相手に音楽と接するようになったが、スクウェアのバンド譜を眺めて学んだ事は後々アレンジの参考となり、旋律に関しては和泉氏の曲が一つの目標になっていた。

 「何とか人の心の琴線に触れるような、そんなメロディーを持つバラードを作れないものか」そう考えて出来上がったのが次の曲である。

 勿論、曲のセンスやピアノのテクニックは到底「本家」には及びもつかない。それでも自分なりに心血を注いだ心算だ。是非2コーラス目、渾身のピアノ・フレーズに耳を傾けて頂きたい。

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 それにしても、62歳と言えば未だ々これからという年齢である。「誰にでも明日が来ない今日がある」とは言え、存命であればこの先、生み出されたであろう美しい旋律を思えば、これはもう無念としか言いようがない・・・合掌。

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季節の花(令和三年四月 下)

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 初夏を思わせる眩しい日差しに、若葉の緑が輝いて見えた。ふと気がつけば、暦はもう直ぐ五月の訪れを告げている。

 コロナ禍による不要不急の外出自粛は、私に単調な日々をもたらし、振り返ってみても印象に残る出来事は何も残っていない。

 それでも日記代わりに撮影した写真が随分溜まったようなので、いつものように動画にまとめYouTubeにアップした。もし良ければ是非御覧頂きたい。


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kaze-no-katami.hatenablog.jp

目指せ! シンガーソングライター(4)

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 これまで3回に亘りDTMと編曲支援ソフト「Singer Song Writer(SSW)」について、実際に音を聞いて頂きながらレポートしてきた。

 事前の予想ではSSWはCubaseに比べ、かなり簡単だろうと高を括っていたところ、思いのほか手強く「サクッと終わらせる」という当初の目論見は見事に砕け散ってしまった。

 それでもブログに書き始めた以上、途中で諦める訳にはいかない。ヘッドフォンを付けたまま400頁の分厚い取扱説明書と首っ引きでPCのディスプレイを睨みながら、少しずつ作業を進めてゆく。

 「何が悲しくてこんな事をしているのだろうか」

 今回は例の主旋律(テンポは♩=120)をもう少し進展させ、より曲らしくする事を目指しイントロ4小節を追加、併せて2コーラスに増やし、アレンジのガイドとなる全体の構成は <イントロ> <Aメロ> <Bメロ> <Bメロ> <サビ> <エンディング>とした。

 これを前回同様、一番簡単な「EZアレンジ」を使って伴奏を作成する。因みに私が用意した物は主旋律と符割りしたコードのみ。後は全てSSWにお任せである。

 先ずは読者の方々から頂いた感想の中で、一番評判が良かった16Beetから。


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 私が手動でココまで音を打ち込むにはかなりの時間が必要である。それをクリックひとつでやってしまう、恐るべしSSW。しかも何と前回には無かったベースが鳴っているではないか。あれはバグだったのか。原因は不明のままだがまあ良しとする。

  続いては連日夏日が続いているので、涼を求めてボサノヴァにしてみた。


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 何やら反って暑苦しい。ならば暑苦しさ120%、かって大流行したユーロビートを試してみる。尚、折角なので懐かしいお二人にも登場して頂いた。


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 そして最後は、今は亡きエディ・ヴァンヘイレンを偲んでヘビメタじゃ。


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  さて、今回の企画、取り敢えずこれで終了という事にするが、如何だっただろうか。まだまだ「Singer Song Writer」には潜在能力があると思われる。今後、新たな発見をした時はまた続きを書く心算なので、懲りずにお付き合い願いたい。

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目指せ! シンガーソングライター(3)

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 さて、今回はいよいよ本稿の主役「Singer Song Writer」(以下SSWという) の登場である。

 ところで私はPCソフト入手の際、媒体は出来るだけCD-ROMをにするようにしている。これは以前「Cubase」をダウンロードするのに朝までかかった苦い経験があるからで、また万一ファイルを保存したハードディスクがクラッシュしても元本があれば安心という側面もある。

 閑話休題。ネットで注文した数日後、分厚い取扱説明書3冊と共に届いた「SSW Lite 9」のインストールがほぼ終了する頃、「今なら無償でLite 10にアップグレード出来ます」とのメッセージが表示された。

 「まあ新しいに越した事は無いだろう」と思い YES をクリックすると、インストールしたばかりの「9」がアンインストールされ「10」をダウンロードし始めた。 「何のことは無い、結局ダウンロードか」

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 それでも無事終了し取敢えず立ち上げてアクティベーションを済ませた。「今回はすんなり音も出るし幸先良し」

 早速、いつもは見ない「取説」を読みながら、最も手間がかからない「EZアレンジ」という機能を使って「自動伴奏作成」を開始した。

 尚、曲は前回私が打ち込んだDemoと比較する為、以下のアルトサックスの主旋律を使う事とした。


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 旋律にコードを記入。用意するのはこれだけで後は全てSSWがやってくれる筈。先ずは「Jazz」を選びクリック。

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 瞬時に出来上がったのがコレ。


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 何かピンとこない。ドラムスはハイハットとシンバルばかり叩いているし、第一このセンスの無い裏メロは何なのだ。思い切ってフュージョンにしてみようと考え「16 beet」にセットした。


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  確かに16ビートには違いないし躍動感もあるが、どうもシックリこない。趣向を変えジャズから派生したと言われるジャマイカのスカ(Ska)にしてみると。


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 悪くはないがカリブの日差しはチト眩し過ぎる。もうこうなったら破れかぶれ、完全に違和感がありそうな「演歌音頭」を選んだ。


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 「おーっ、なかなかイイじゃないか。今年の盆踊りはこれで決まり!」などと冗談を言っている場合ではない。

 他にも幾つか面白い編曲がありそうである。だが如何せん「EZアレンジ」には80通りを超えるパターンがあってとても全部は紹介しきれない。

 ところで、お気づきの方も多いと思うが、何故かどれもベースの音が入っていない。最初からそのような仕様なのか、私が何処かで操作を誤ったのか判らない。

 その辺りを細かく設定をしていけば、もう少しイイ感じになるかも知れない。唯、意外と手間のかかる打楽器のアレンジは結構使えるのではないかと思う。

 以上、今回は一番簡単な使い方でSSWを検証してみた。さて、この企画、更にデータをブラッシュアップして次回に続けるか・・・。思案中である。 

 

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目指せ! シンガーソングライター(2)

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  ところで、ひと口にDTMと言っても一体どのような作業を行っているのか。今回はまたまたYouTubeを駆使して具体例を挙げながら説明したいと思う。

 先ずは曲を作らなければならないが、これはメロディーが出来ていればそれでよし、またその代わりにコード(和音)進行だけでも構わない。

 私の場合はシーケンスソフトのメトロノーム音をガイドにキーボードを弾く、所謂「リアルタイム入力」をする事が多い。今回の曲は一応キース・ジャレットを意識しており(おこがましい)、ジャズっぽくしたかったので音色はアコースティックピアノを選んだ。尚、リズムのズレやミスタッチ、音の強弱は後で修正可能である。


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 少々ダンパーペダルがウルサイような気もするが、構わずこれにベースを重ねてみる。音色はこれもアコースティックベース。 


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 次はドラムスを入力する。スネア、タム、シンバル等はそれぞれ所定のキーボードに割り振られており、好きな所でタップすればよい。勿論一度に全部は無理なので繰り返し入力する。音色は通常のスティックではなくブラシを使うジャズセットとした。


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 一応これで終わりにしてもイイのだが、折角なのでアルトサックスでメロディーを演奏する事にした。ここで私が気を付けているのは、実際に存在する楽器をシュミレーションをする場合、その楽器固有の音域を逸脱しない事と人間離れした「無限の肺活量」に頼らず、息継ぎのポイントを設ける事。目指すは殺陣師段平のようなリアリズムである。


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  とまあ、この程度の編成の小曲であればそれ程時間はかからない。しかしイントロや間奏、展開形等を持った曲になるとかなり大変な作業となる。それを「Singer Song Writer」というソフトを使って自動的にやって貰おう、というのがこのブログの趣旨であるが、それは次回のお楽しみ(実を言うと未だそこまで進んでいないのだ) 

 

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目指せ! シンガーソングライター(1)

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 タイトルを見て「えーっ」と嫌な顔されたアナタ、大丈夫、ご安心あれ。下手な歌を歌ったりはしない。今回は久々に音楽についての話である。

 さて、ご存知の方も中にはいるかも知れないが、私の数多い趣味の一つは所謂DTMデスク・トップ・ミュージック=コンピュータでチマチマと音楽を制作する)である。

 Windowsが未だ 3.1 だった頃、即ち1990年代前半に Opcode社の Vision というシーケンスソフトを使って始めたので年季だけは充分入っている。

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 勿論、長ければそれでイイというモノではない。肝心な「曲」が詰まらなかったり、アレンジのセンスがダサかったりではどうしようもない。

 因みにどんな事をやっていたのかは、説明するより聞いて頂いた方が早いと考え、以下の曲を貼り付けてみた。憧れの鈴鹿サーキットにあるという高速コーナーの名を題名にした「130R」。作曲からYouTubeまで全て私のワンオペだ。


SUZUKA 130R / kaze-no-katami

 この曲を打ち込んだ Vision というソフトは時々予告なしにクラッシュし、セーブしていないデータが「吹っ飛んじゃう」という難点はあったが、使い易い割りにはかなり高度な編集が可能だったので気に入っていた。

 ところがある日突然メーカーが消滅して Windows95 以降はアップデートがなくなり、WindowsXP の時代になってもそれを WindowsMe でダマシダマシ使っていたところ、今度はPC本体が壊れてしまい万事休すである。

 仕方がないので2年前、Windows10 用の Cubase10 Pro というDAWDigital Audio Workstation)ソフトを中心に、ハイスペックのPCやインターフェース等に一新、新たな一歩を踏み出した・・・。

 筈だったが、このCubaseという代物、機能があり過ぎて反って使い方が複雑怪奇。要はどうしたらいいのか全く判らない。

 それと言うのも、私は以前から新しい物品を手に入れた時「使っている内に何とかなるだろう主義」で、実際何とかなった経験から「取扱説明書を一切読まない」という悪い癖がついてしまっていた。

 そのせいもあって今回はアクティベーションの段階で躓き、音が出るようになる迄に半年、更に多少使えるようになったのはつい最近になってからの事である。

 片や、その間に私はブログなんぞを始め、自分で撮影した写真を動画にしてYouTubeにアップするようになり、そのBGMも自前で用意したが、これが実に面倒くさい。

 何かもっと手軽に出来ないものかと考えていたところ、かって Vision の他に使った事がある自動編曲ソフトの事を思い出した。その名は何と「Singer Song Writer

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 このソフトの特徴は「メロディーを入力すると自動的に編曲してくれる」という一見スグレモノのようだが、決してハイセンスとは言えないレベルで、あまり実用的ではなかった印象が強い。

 それでもネットを検索すると未だに生き残っている事が判明。それ程高額ではないので取り敢えず「ダメ元」で購入してみる事に決めた。

  はてさて、これから如何なる事になるのやら。次回に続く。

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